外資系企業人事部長の部下へ宛てたHR Letter「グローバル企業での働きかた」第1話 セルフマネージメントの重要性

第1話 セルフマネージメントの重要性

このところ、能力開発を進めるにあたって「セルフマネージメント」の重要性についてよく考えます。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、自分の人生を自分でコントロールするためには、あるいは人生を「本来望むべき自分」のコントロール下に置いておくには能力開発が必要不可欠です。

能力開発の項目を定義するには、「5年後10年後のあるべき自分」の姿を描くことから始まります。そして、そこで求められるスキル・コンピテンシーを理解して、その獲得のために、優先順位を決め、日々の生活の中に落とし込んでいきます。そのプロセスにセルフマネージメントが必要となります。

では「セルフマネージメントする」とは、実際にはどういうことでしょう。意気込みで自分を奮い立たせても3日坊主に終わってしまいます。具体的な細かな工夫こそが重要です。言い換えれば、自分のモチベーションをうまくキープできる手法・行動を考え、習慣化することです。また、日々の生活の中の生活習慣・行動が、モチベーションに大きく影響することを理解し、心しておくことが重要と思います。例えば、朝30分早く起きて何かをやると決め実行することが、セルフマネージメント力を高め、ひいては能力開発を推進します。

ロンドン大学教授で世界的な経済学者・エッセイストだった故森嶋道夫さんは功なり名を成した後に次のようなことを言っています。

「私は大学のクラスの中でも成績は良い方ではなかった。しかし、1つだけいえるとすれば、私は今まで絶えず小さなロケットの噴射を繰り返してきたということかもしれない。」

皆さんにもこの逸話を考えてもらえたらと思います。 

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