真夏の地中海沿岸ヨーロッパ旅の思い出Vol.2 27 August 2024年8月26日 22:05 前回の記事に引き続き、夏休みのヨーロッパ旅行の記憶を綴っていく。今回の記事は、Day3-4の記録。前回の記事は以下から。 Day3今日はAM9時からサグラダ・ファミリアの見学。朝4時頃に宿に面した通りで喧嘩が勃発したらしく、人が殴られる生々しい音で目が覚めた。警察も早朝から集まっており騒々しかったため、あまり眠れなかった。時間的にはまだ早かったものの、サグラダ・ファミリア周辺をぶらぶらしたかったので7時過ぎに宿を出た。宿から歩いて行くことができる距離だったので、朝日を浴びながらゆっくり向かう。歩いているといきなりサグラダ・ファミリアは現れる。建物なのに文字が刻まれていたりと、よく考えるとヘンテコな見た目なのに、全体感はなぜかかっこいい。建築にタトゥーを彫ったみたいな不思議なデザイン。公園の池越しに見る正面の姿。水面に反射した建築が美しい。時間があったので、近くのカフェでゆっくりとモーニングをした。これはCatalan Toast。パン・コン・トマテというカタルーニャでタパス的にもよく食べられるトーストだ。塩加減とオリーブオイル、にんにくの加減が最高に美味い。9時になったので、チケットを提示して入場。近くで見ると、そのディティールの複雑さとバランスの良さに感銘を受ける。ちなみに、サグラダ・ファミリア専用のアプリがオーディオガイドになっているので、事前にダウンロードしておくと便利だった。内部は天井が高く、光がとても美しい。サグラダ・ファミリアは過去に訪れたときの記憶もあり、当時の感じもなんとなく覚えていたのだが、改めて身を置くと圧倒されるし感動する。午前中はブルーのステンドグラスが太陽に照らされ、生をイメージした青系の光が強く差し込む。午後は反対側のステンドグラスが照らされ、死をイメージした赤系の光が差し込むようになっている。エレベーターで登った塔の上からはバルセロナの街を見渡すことができた。碁盤の目状で、高い建物がない秩序だった街並み。ユニークなモチーフがたくさんある。近くで見ると一個一個の違いがわかるので面白い。見学を終えたら螺旋階段を降りていく。狭いので、閉所恐怖症の人はなかなか辛そう。教会の見学を終えたあとは、地下のギャラリーを見ることができた。大満足の3時間の滞在だった。コーヒー休憩を長めに取り、体力を回復。コーヒーばかりだとしんどくなってくるが、なぜかやめられない。きついとわかりつつも、サグラダ・ファミリアから坂道を歩いて北上し、Parc Güell(グエル公園)へ向かう。真夏日にリュックを背負ってこの傾斜を数キロ歩くのはかなり体力を使い、汗だくになった。グエル公園の上の方へ歩いて行くと、眺めの良い場所に出た。遠くに街を見渡すことができ、サグラダ・ファミリアも目にすることができた。そこから下っていくと有名な広場に出た。人でごった返しており、人気度の高さがうかがえる。グエル公園も昔来たことがあり、そこまで興味があったわけではないけれど、せっかく来たので後悔しないよう訪れることにした。広場のベンチからの景色はこんな感じ。昔訪れたときの記憶が蘇ってきた。景色もいいけれど、個人的にはベンチのタイルの配色がやはり綺麗だと思った。一通り観光した後で、最後に人気者のドラゴン(トカゲ?)に会いに行った。グエル公園を後にし、歩いて坂道を下ることにした。途中コーラを買って喉を潤しつつ、駅を目指す。駅直前で、近くにガウディの初期の建築であるCasa Vicens(カサ・ビセンス)があるとの看板を見たので、少し足を伸ばすことにした。歴史の浅い新市街の街並みも個人的には結構好きなので、歩くのが楽しい。こんな感じで、民家の中に巨大な建築が紛れている。異様な雰囲気。パステルカラーの配色が斬新で、カサ・ビセンスは初期の頃の作品だからか曲線的なデザイン要素は少ない。そこまで期待していなかったけれど、実際に見るとなかなか迫力があると思った。この日は外観だけで満足したので、内部は見学しなかった。Day44日目も朝から旧市街へ。こんな感じの光景を毎朝見ているけれど、やはり写真を撮りたくなる。開店と同時に入ったカフェで、この日も朝からアイスコーヒーを。朝のコーヒーが一番美味しい気がする。モーニングがてら、生ハムとチーズのトーストを注文。美味しかったけれど、生ハムがかなり塩辛く、全部食べるのが少しきつかった。バルセロネータ駅へ向かい、メトロに乗る。バルセロナも外でタバコを吸っている人が多い。紙タバコ率は少ないのでまだ我慢できるが、歩きタバコはどうしても苦手だ。メトロを降り、Casa Batlló(カサ・バトリョ)へ。朝一の入場を予約していたけれど、既に行列ができていてその人気の高さがわかる。内部は美しい曲線に溢れており、素材感からも上質な雰囲気がする。綺麗で洗練されている。ちなみにカサ・バトリョはチケットも結構高い。通りに面したメインフロア。ステンドグラスの大きな窓がとても美しい。撮影したい観光客が多く、常に人で溢れていた。館内を見学しながら上層階へ登っていく。ブルーのタイルに天井から差し込む光が反射していつまでも眺めたくなる。一通り見学した後は階段を降りていく。ここは隈研吾のデザインらしい(個人的にはあまり好みではなかったけれど)。カサ・バトリョはテクノロジーも利用しつつ展示にお金をかけている印象で、素朴さや不完全さを楽しむというよりは隙のない完成度を楽しむ印象。以前は訪れることができなかったので、今回訪問できて良かった。カサ・バトリョを出た後は電車に乗り、新市街へ。AM11時前とランチには少し早かったので、ブランチに行くことにした。行きたかったカフェでドリンクと軽食をオーダー。オレンジ抹茶とヨーグルト・コン・グラノーラ。自分でもこんな感じのものを簡単な朝ご飯として作るけれど、カフェで頼むことで新しいインスピレーションをもらえた気がする。午後は特に予定がなかったので、少し足を伸ばして電車で郊外へ。コロニア・グエルという街に来た。街並みが素晴らしく、派手ではないけれども渋い趣がある。小さい街なので、オーディオガイドを借りて小一時間ぶらぶらと散歩した。ちなみに観光客は市街地と比べると一気に減り、気の向くままに自由に観光できたのが非常に良かった。一通り街を歩いた後で、最後にCripta de la Colònia Güell(コロニア・グエル教会)へ訪問。ガウディの後期の作品で、最高傑作とも言われているが、その理由もなんとなくわかる。未完成のままだからか、シンプルでどこか浮世離れしているような不思議な感覚を覚えた。内部はサグラダ・ファミリアとは違った美しさがある。陰と陽で言ったらどちらでもない、無とも感じられるような雰囲気を個人的には感じ、言語化しがたい魅力があった。ステンドグラスもやはり綺麗。内部を見学し、休憩しつつ静かな時間を堪能した。市街地へ戻り、お決まりのカフェへ。喉が渇ききっていた状態で飲むアイストニックコーヒーの旨さたるや。何杯でも飲めそうだった。夜はHonest Greensという野菜をたくさん食べることができるお店へ。ブッラータと大量の野菜と果物、大きめのサーモンが相性抜群だった。意識高めにコンブチャを飲み干し、大満足で一日を終えた。Day5へ続く。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する この記事が参加している募集 #旅のフォトアルバム 45,062件 #わたしの旅行記 12,076件 #写真 #旅行 #旅 #海外旅行 #旅行記 #旅のフォトアルバム #わたしの旅行記 #ヨーロッパ #スペイン #バルセロナ #ストリートスナップ #フォトエッセイ #ヨーロッパ旅行 #旅の思い出 #旅の記録 27