パタゴニア旅行記その③フィッツロイトレッキング
こんばんは、タイチです。
イグアスの滝を見た後、ブエノスアイレスから飛行機で4時間、ついにパタゴニアの玄関エルカラファテに到着しました。
エルカラファテからさらにバスで3時間、フィッツロイトレッキングの麓エルチャルテンへ。途中標識があり、なんと東京から21041km。世界中どの都市よりも遠く書かれていました。まさに地球の裏側。
フィッツロイトレッキングはテント泊の予定でしたが、バスの到着時間が遅れたのでホテルを予約して仮眠。翌朝4時に出発しました。
フィッツロイトレッキング随一のスポット、ラストーレス湖まで約10kmの道のり。4月中旬は日の出が8時半なので、4時間を目安に登ります。いろんなサイトやトレッキングマップを見てもコースタイムは4時間でしたが、やや厳しめかなと思いました。ある程度早く歩ける私でちょうどくらい。女性やご年配の方、普段山登りしてない方は+1時間見ておいた方が無難です。
ナイトハイクでしたが標識も多く、迷うことなくロストーレス湖につきました。ラスト1kmの登りが辛かったですが、なんとか8時ごろに到着。標高は1170m、スタート地点が400mだったので770m登ったことになります。登っている途中から少しずつ空が明るくなってきて、太陽が昇る方を見ると薄らと雲。これは...どうなんだ。
フィッツロイの代名詞とも言えるモルゲンロートは叶いませんでした。せめて透き通った青空を見せて欲しい!と待つこと3時間。ついに太陽の光が照らし、ロストーレス湖に映るフィッツロイの姿が。感動でした。山頂に少しかかる雲も絵になります。あたりを見渡すと麓は紅葉で赤く染まり、最高の景色が広がっていました。何枚も写真を撮りましたが、伝えられるのは半分くらいです。写真の腕と、性能の良いカメラがあればなあ。
名残り惜しく何度も振り返りながら下山へ。そのまま引き返すのももったいないのでセロトーレ氷河のスポット通るルートを選択しました。+10km、合計30kmの欲張りトレッキングです。普段鍛えている甲斐があります。
セロトーレまでの道も紅葉が進み、湖とのコントラストが美しかったです。振り返ってもフィッツロイは隠れたまま、セロトーレの展望台まで進みます。長い湖沿いのコースを経て展望台へ到着。振り返ると...抜けるような青空。青く光るセロトーレ氷河。そしてその後ろから姿を見せるフィッツロイ。最高です。本当に来てよかった。+10km歩いてよかった。
少し休憩するつもりが、あと少し。もう少しと30分以上見惚れていました。ロストーレスポイントは間近に聳え立つ迫力。セロトーレ展望スポットは紅葉、氷河そしてフィッツロイの三段構え。なんと贅沢な景色でしょう。
泣く泣く名残惜しい景色をあとにエルチャルテンの街へ下山。気づけば16時過ぎ、12時間以上にも渡る30kmのトレッキングが終わりました。最高の時間でした。
登山の魅力に気づいて2年。ここまで来れるとは。感無量です。行動力と体力だけでやってきました。モルゲンロートは見れずじまいなので、次回のお楽しみにします。大丈夫、また必ずきます。一生に一度、なんて済ませない。済ませては勿体無い景色が、そこにはありました。