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大会の数がタリン?〜24-25第7週プレビュー

第6週の大会が日本時間の火曜日の午前中に終わったばかりですが、木曜日の午前中からすでに第7週の大会が始まろうとしています。なぜ第6週の決勝が現地月曜日だったのかは、結局よくわからない(レイバー・デーは前の週のようですし…)のですが…このプレビュー記事も、少し遅れて書き上がることになるでしょう。(無念)


大会の少ない週

今週はなぜか主要な大会の数が少なく、男子はオンタリオ州とアルバータ州で1つずつ。女子に至っては、オンタリオ州での大会しかありません。ミックスダブルスも欧州で1つ大会があるだけです。日本のカーリングファンとしては、その多くに日本のチームが出場してくれるので、楽しみは尽きない…どころか、欧州の大会とカナダの大会と東アジアの大会をハシゴすると文字通り”寝る間もなくなる”ので、無理せず楽しみたいところです。一方で、カナダ遠征の序盤で、女子の北海道銀行や中部電力、そして、男子のSC軽井沢クラブは、大会のない1週間を迎えることになりました。体調を整える上で有効なのかもしれませんが、本当はどこかの大会に出たかったのかもしれません

今週第7週の日本のチームの遠征先と今季の主要大会

今週の目玉は🇨🇦ショーティー・ジェンキンス・クラシック

今週、カナダで最初に始まるのは、現地水曜日の午後から始まる🇨🇦ショーティー・ジェンキンス・クラシック(SFM:女子6.5、男子7.0)です。日本からは🇯🇵ロコ・ソラーレと🇯🇵フォルティウスが参戦しています。Curling Zoneの掲載内容を追いかけていると、他にも日本や韓国の複数のチームが出場希望を出していたような形跡があるのですが、結果的には2チームだけとなりました。男子24チーム、女子18チームと、この大会の参加チーム数は多いようですが、先週のように複数の大会にチームが分散されず、地元のチームも参加させたいとなると、海外のチーム、特に中西部での活動の多いアジア方面のチームには、あまり枠が振り分けられないのかもしれません。

女子は、6チームずつ3組に分かれて、組内の総当たり戦を行い、7チームが予選通過となります。🇯🇵ロコ・ソラーレと🇯🇵フォルティウスは、🇨🇭ティリンツォーニのいる組で同組になり、初戦が日本のチーム同士の直接対決になりました。🇨🇦ホーマンもシーズン初戦を迎え、🇰🇷キム・ウンジを含めた現在の世界ランキングTop3が参加している中で、ベスト4、またはそれ以上の成績を残せるようであれば、チームにとっても自信になるでしょうが、両チームとも予選通過するには、組み合わせ上、🇨🇭ティリンツォーニに黒星を押し付ける必要がありそうです。SFMが6を超える(予選通過で18p以上)大会は多くはないので、この機会にしっかりポイント獲得しておきたいところです。

男子には日本からの参加チームはありませんが、こちらも🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿󠁿󠁴󠁿󠁴マウアット、🇮🇹レトルナス、🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿ホワイト、🇸🇪エディン、🇨🇭シュヴァラーといった欧州のランキング上位5チームに加えて、今季初戦の🇨🇦ダンストン、最近好調な🇨🇭フースリや🇩🇪ムスカテヴィッツも出場します。6チームずつ4組に分かれて試合を行いますが、8チームで行われるプレーオフに入るのにも、熾烈な争いをくぐり抜けなければなりません。

今週は男子だけの🇨🇦アルバータ・カーリングシリーズ・メジャー

現地金曜日から始まるのが、🇨🇦アルバータ・カーリングシリーズ・メジャー(SFM:男子3.0)です。今週は男子だけで、来週は女子の同じ名前の大会が開かれます。日本からは🇯🇵TM軽井沢と🇯🇵ロコ・ドラーゴが参加しています。試合形式は18チームのトリプルノックアウトで、この2チームを含むシードの6チームは、2つ勝てば予選通過がすぐに決まります。

🇨🇦カラザースや🇨🇦スルチンスキーなどが優勝争いの対抗馬になるでしょうが、ベスト4以上は十分に狙えると思うので、欲を言えば、今週も日本のチーム同士の決勝戦を見せてほしいですね…まぁ、両チームともAイベントで通過すると、準決勝で当たってしまうのですが…。

欧州MD強豪と競い合う🇪🇪タリン・ミックスダブルス・インターナショナル

欧州のミックスダブルス強豪が毎年のように集まるエストニアでの🇪🇪タリン・ミックスダブルス・インターナショナル(推定SFM:4.5)に、今年は🇯🇵小穴/青木が参戦しています。今年3月の🇱🇻ラトビアに続いて、バルト三国での大会出場になります。組み合わせや日程の詳細が今の時点ではわからないのですが、18チームが6組に分かれて試合をし、去年と同じなら7チームでのプレーオフ(3位決定戦あり)になりそうです。(ちなみに、トップ画像はタリンの旧市街です。)

今の欧州MD界には、出場大会数も優勝も多い🇪🇪カルドベー/リルと、出場大会数は少ないのに常に好成績を残す🇳🇴スカスリエン/ネドレゴッテンが、いわば“ツートップ”に君臨している印象ですが、ランキング的にはそこに続く“アジアからのファンタジスタ”🇯🇵小穴/青木、そして、今年世界選手権代表にならないとノルウェー五輪代表への道が閉ざされる“物静かな次世代のエース候補”🇳🇴ルンニン/ブレンドゥン(世界MD準決勝での🇯🇵松村/谷田との死闘が記憶に残っている方もいるでしょう)が、そこに挑戦状を叩きつける構図になりそうです。

ただ、18ペアの中にMD世界選手権を経験した選手が15人もいますし、他のペアも侮れません。冬季ワールドユニバーシティゲームズでは4人制に加えてMDも始まりますし、ミックスダブルスジュニア世界選手権も始まるなど、若手のMDペアにとってチャンスの多い年でもあるので、🇳🇴ノルウェーや🇨🇿チェコなどの若いペアは、そこに向けてはずみをつけたいでしょう。

2連覇を狙いに行く🇨🇦MJCTモリス・フォール・クラシック

私は木曜日の朝まで知らなかったのですが、🇯🇵札幌国際大チーム三浦がこちらのジュニアの大会に出場するようです。その後、一般の大会、ジュニアの大会と、3週連続で大会に出場するようですが、10月に大学が始まる前のタイミングなんでしょうかね。去年もこの大会で優勝しているチーム三浦ですが、地元のジュニアチームでも前回のカナダジュニア選手権で予選を通過している🇨🇦ヘイワードなんかは結構強そうな印象ですし、2月のアジア大会や4月の世界ジュニアに向けて良い機会になることを願っています。

日本のチームが出場しないその他の大会

🇸🇪欧州選手権スウェーデン女子代表決定戦

ヨーロッパからトップチームが続々とカナダ入りしているのに、🇸🇪スウェーデンの女子チームはどうした?という疑問の答えは、この代表決定戦があるからでしょう。日本時間の12日(木)21時から初戦が行われ、それ以降は1日2試合のペースでどちらかが4戦先勝するまで続きます。

昨季全体の対戦成績は🇸🇪ハッセルボリの11勝5敗(1年で16回も当たるんですね…)ですが、🇸🇪ヴラノーはその5勝のうちの4勝を欧州選手権の代表決定戦に集中させて、初めての欧州選手権出場につなげました。🇸🇪ハッセルボリは、ずっと出場し続けていた欧州選手権の場に戻りたいでしょうが、🇸🇪ヴラノーも、本大会ではプレーオフで大不振に陥りメダルに手が届かなかったため、もう一度あの場所に戻って、今度はもっと良い成績を取りたいのではないかと思うと、どちらのチームもモチベーションは高そうです。直近のオスロカップでは、🇸🇪ハッセルボリが優勝、🇸🇪ヴラノーが予選敗退と、明暗が分かれる結果となっており、(配信がなかったのでどう不調だったのかは、わかりませんが)🇸🇪ヴラノーがどう復調してくるのかで、何試合目まで続くのかが決まりそうです。ハッセルボリが勝つ場合には4連勝もありそうですが、ヴラノーが勝つ場合には6戦目以降まで、もつれこむ気がしています。

🇰🇷冬季ワールドユニバーシティゲームズ代表決定戦

10日(火)から始まったので、この記事を書いている段階では大勢が決しているかと思いますが、2025年1月に🇮🇹トリノで行われる冬季ワールドユニバーシティゲームズのカーリング競技に🇰🇷韓国からは男子と女子が参加することになっており、その代表選考会が行われています。

男子の部に出場するのは、前回(6位)の出場選手がいて今年の韓国代表チームでもあるウイソン郡庁(イ・ジェボム)、稚内みどりCHALLENGE CUPに参戦したカトリック関東大(キム・ハクジュン)、そして、慶一大学校(ヤン・ウジン)の3チーム。前回🇰🇷ハ・スンヨンが準優勝に輝いた女子の部には、ソウル市役所(パク・ユビン)、チョンブク道庁(カン・ボベ)、ウイソン郡庁(キム・スヒョン)、慶一大学校(パク・ハンビョル)、キョンギ道連盟(イ・ウンチェ)の5チームが出場しています。

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