映画『スピード』に見る、資本主義の終焉と加速主義。 【映画評論】
(※以下ネタバレになります。これから観る予定の人はご注意を)
走り始めたら止まれない。
題名にもなっているように、この映画のテーマが「スピード」であることは間違いない。その設定とは、バスの走行速度が50マイルを超えると起爆装置が作動し、それから50マイル以下に落ちると爆破されるというものだ。
これは、資本主義そのものだ。一度スタートを切ってしまったが最後、止まることは許されない。成長し続けろ、稼ぎ続けろ。人や環境に被害があろうと関係ない。目的地なんてありゃしない。走