マガジンのカバー画像

日記のようなもの。

8
みじかくて、かんたんな、ちいさな言葉。
運営しているクリエイター

#社会

役に立たない僕は不要ですか?【エッセイ】

 社会に出たら役に立つ人間になりましょうね。僕らは、小さい頃から先生にこんなことを言われて育ってきた。実際には言われてないのかもしれないけれど、世の中からそんなメッセージを受け取ったのは確かだ。  役に立ったらその分、お金がもらえるんだよ。僕らは、母からそう教えられて育ってきた。実際に言葉で教わったわけではないのかもしれないけれど、そんな風に教育するのが正しいという空気が漂っていたのは確かだ。  役に立つってなんだろう。働くってことなのかもしれない。僕はもうすぐ働く。会社

社会の嘘つき。【エッセイ】

 中学3年生のとき、僕は社会と約束した。大人になったら僕は働く。その代わりに、社会は僕に自由をくれると。  社会は僕を裏切ったんだ。自由なんてものは偽物だし、大人たちは楽しそうに見えて、本当は欲しくもない商品を買って見栄を張っているだけじゃないか。僕は知らなかった。こんなにも働くことが辛いなんて。  大体おかしいじゃないか。1日8時間も働かなきゃいけないなんて。フリーターになればいいじゃないかって? そんなことは僕も考えたさ。でも、同じだけ稼ごうと思ったら正社員よりも労働