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小論のようなもの。

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こんなこと考えたんだけど、どう思う?
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2024年10月の記事一覧

幸せは自分次第? んなわけねえだろ。

 幸せかどうかは、あなた次第なんです。そんな本が書店に並んでいた。本という文化的なものにすら、資本主義の魔の手が迫っていたとは。  集団主義的だと言われてきた日本においても、近年は個人の幸せを追求しようという傾向にあるように感じる。それに伴って、自己啓発本とかスピリチュアル的な本とかが飛ぶように売れているらしい。  そこでよく目にするのが、現状の自分で満足することができれば幸せになりますよ、という言葉だ。たしかに一理あるかもしれない。見栄を張るために消費をしたりだとか、世

僕たちは皆、知らないうちに1日12時間働いているかもしれないと思った話。

 僕たちは一日何時間働いているのだろうか。正社員として働いている人にとっては、そんなこと聞くまでもないという人がほとんどだろう。ここでは、平均的にみて8時間くらいだと仮定しておく。果たして本当にそれで全てなのか。  シチズンがビジネスパーソンを対象に行った調査では、次のような結果が得られたそうだ。  スマホを使用しているとき、僕たちはどんなことをしているのか。それは、多くの場合がSNSやインターネットだろう。上記の結果から、毎日平均4時間程度をSNSやインターネットを使用

大人の勉強に、答えはない。

攻撃化するSNS。 SNSを見ると、自分の考えを長々と述べている、そんなアカウントを多く見かけます。彼らは決まって一つの考えのみを支持しており、自分と考えが違う人がいると、これでもかというほど攻撃を行い、結果的に排除してしまいます。 驚きなのが、これが一つの考えに集中しているのではなく、正反対の二つの意見に対して、それぞれに正しいと思っている人が存在するということです。 僕は、彼らが主張する意見について、知識もなければあまり考えたこともないため、どちらが最もらしいことを

「優越感」から考える評価経済社会。

評価経済社会とは、岡田斗司夫氏によって提唱されたもので、評価が通貨のような役割を果たして社会に流通する状態のことを指します。 今回は、「優越感」というキーワードを軸に評価経済を考えてみようと思います。 優越感を追い求める生物。 まず、私の考えでは、人間は優越感を感じることを目的としています。つまり、人より自分が優れていることを示そうとすることでもあります。これは、生物学的に見てみると分かりやすいかと思います。男としての僕の経験では、小学校では足の速さを、中学校では身長を、