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【事業家たちにチャンス】日本の“スター ”を世界レベルの富豪にしてみてはどうか

日本の地味なスターたちを“サポート”して、世界の大スターと並べさせてはどうか。事業家の貢献は巨大なシナジーとなり、莫大なリターンを生む。
このトピックでは、「日本がスターを生む意義」を、知ることができる。社会的に成功している貴方が世界的な成功を得る、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 超一流スター、その正体 』

世界第3位のコンテンツマーケット、それが日本だ。強くて、デカい。
だがその中の「スターたち」は、質素そのものなのだ。

ハリウッドスターは、と言えば20億円豪邸に住み新作のロケ地で数千万円を寄付。高級車でサスティナブルなレストランと貸し切りジムを愛用し、国際メディアにリモート出演。

一方、ワンルームに住んで自炊しながらも事務所の共用車で共用マネジャーを引き連れながら借り物の衣装で空威張りしている日本の“無名スター”との国際ブランドの差は、あまりに大きい。

だがここでは敢えて、本心を書く。

ハリウッドスター、ぜんぜん大したこと無い。

建て替え主義の日本とは異なり、豪邸は転売時に元が取れるので実質、維持費のみ。最新高級車はスポンサーからの借り物、レストランとジムは“看板代”で無料、リモート出演の背景が揃いも揃って地味なのは、それがリアルだから。生活実態は、貰い物と招待に依存する、まるで株主優待暮らしのそれ。映画1本の出演ギャラが数十億円なんて、成功が保証されている“続編”限定で、年に数本のみ奇跡。日当50万円で引き受けるアカデミー賞受賞者は、実在する。

本物のスターは、資産という力の使い方を、知っている。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:タランティーノ監督が破綻した映画館を買収、再開宣言/ウィルスミスが中止になった花火大会を購入して開催へ

■ クエンティン タランティーノ監督がビスタシアターを購入
アカデミー賞受賞の脚本家/監督が、ハリウッドのランドマークだったこの劇場の再開を宣言。サンセット大通りにある歴史的なビスタ シアターを購入したことを明かした。「この映画館は、パンデミックの影響で閉鎖されたんだ。僕が買ったよ」とタランティーノは誇らしげに語った。「クリスマスの頃にはオープンするだろうね。古い映画を並べるだけの名画座にはしない。新しい映画を公開する。その中でも、“フィルムプリントされた作品だけ”を上映する」

■ ウィル スミスがニューオーリンズの花火大会を負担
貧しいニューオーリンズ市が独立記念日の花火大会を予定していないことを知った俳優のウィル スミスが、ミシシッピ川の花火大会の費用約10万ドルを負担することがわかった。市当局が報道機関に伝えた。スミスはニューオーリンズで、最新作の制作に取り組んでいたところだった。
 - JULY 05, 2021 THE Hollywood REPORTER -

『 ニュースのよみかた: 』

タランティーノ監督が有名な映画館を買収して維持を宣言し、ウィル スミスが市民の花火大会を維持して、称賛されている、という記事。

実のところでは、二人ともとんでもない力を発揮したわけではない。
タランティーノ監督のVista Theatreは、1923年10月9日にオープンの老朽館で、映画とボードビル(娯楽演芸)を興行してきた客席数400席の単館劇場。ウィル スミスの花火大会負担は最大で、1,000万円だと言われている。

どちらも、本件のニュースと話題性に集まるスポンサードでペイできることは当然、むしろ数倍の収益を上げることが想定できる。「儲けてずるい!」という話ではない。

スターは儲けるべきなのだ。
こういう、“喜ばれる活動”を生む力になるのだから。

『 事業家が実装すべき価値とは 』

事業家が成功の果てにブランドになることはここで語るまでもなく、証明されている。しかしながら、そのブランドの多くは、維持できていない。みなさんは、あれだけ社会を味方につけたブランド事業家が炎上、攻撃の対象になっている姿も見慣れているだろう。

素人だからだ。
ブランドを“維持”するプロフェッショナルこそが、「スター」である。

事業家はどれだけ奮闘しても、手元に残るのは成功だけであり、敬愛されるブランドにはなれない。例外はあるが、不可能だ。価値の頂点で死に、伝説になることなのだから。

それに変わるブランド維持方法が、「スターとのコラボレーション」だ。

『 スターと組む、というリアル 』

多くの事業家はブランド維持に素人なので、“スターを起用”してしまう。自身の広告の中にスターを取り込み、自身の立ち位置を誇張してしまう。

事業家は一般人に、好かれていない。

好かれていない程度の立ち位置よりも下に、スターを配置してしまう。当然、スターの輝きが最大限に発揮されることはなく、瞬間的な効果しか生まない。広告の契約期間を終えればスターとの縁と同時に、ファンも消える。

だが、
もしも「スターと組む」という選択をしていたなら、効果は激変する。

スターは、愛されている。
そのスターを応援しているのが、ファン。
ファンを応援するのが、「組む」という活動である。“ファンが望む応援方法”に、大きく投資すればいい。

スターとファンという巨大なブランドの、仲間になる、という価値だ。

『 “仲間になれる” という価値 』

成功している事業家とは主役になろうとせず、応援することに喜びを感じており、結果愛されるブランドであり続け、スターやファン、大勢の仲間たちにとっての、「主役」である。

現代の価値とは、本社ビルでも資本金でも時価総額でも売り上げでもシェア比率でも露出口数でもなんでもなく、「コミュニティ内での信用価値」だ。自己啓発でもなんでもなく、再現性のあるプロセスにおいて、価値を最大化するのに必要な機能の、実装である。

事業家は、「スター俳優」や「スターアーティスト」に毎年せめて、10億円程度のスポンサードをし続けてみてはどうか。そんな企業が100社集まれば、日本のスターたちは堂々、「世界の第1位」になるつまり、世界最大のスターブランドはすべて、あなたたち事業家の仲間となり、あなたはその「主役」になる。年間、たった10億だ。

彼らにとって本件は、検討レベルのリアルなスケールなのだ。
もしも日本のスターが国際的な主役になったなら、
われわれ一般人の世界はきっと、美しい。

『 編集後記:』

絵画を眺める。近づいて、画家と同じ位置に立ち。

手紙、という美しさに圧倒される。
静かな雨の世に想いを染ませた紙を、人々の手を介し、この世のただ独りの元に届ける。それを読むわたしたちはきっと、書いたときと同じ位置におり、同じような姿勢で。二日前の贈り主を想いながら。

迷うときには誰か独りを想い、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記