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【メタバース対応】本物のアーティストを世界へと招待してみよう
アーティストが“本物”を目指すなら、本物を支援することが最速の解だ。このトピックでは、「分散型アーティスト術」を、知ることができる。競う時代を過ぎて勝ち負けの先に“支援”を覚悟できるアーティストの、ために書く。
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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 競う時代を過ぎて 』
勝ち負けの先に必須なのは、“支援”である。
アーティストたちは孤独から誕生し、業界に育てられ、社会に生かされる。気がつけば幼い純粋さは傷つき、硬い鎧を実装して、社会を呪っている。他者の幸福を妬み、同業他社の敗北を願っている。違うだろうか? ならばアーティスト界にそんな愚者は国際業界を理解していなかった頃のわたし独りであったことだろう。気づいているだろうかもう世界に、敵がいないことを。
“競う”というムーヴメントが廃れたのだ。
傷だらけの手負いアーティストが流す涙は夜空を走る彗星のかけらよりも美しいしかしに、共に支え合い、“価値を共有し合う同志たち”には敵わない。
そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。
■ 最新国際ニュース:巨匠ゲイリー オールドマンが、写真家エドワード マイブリッジの作品を所有
写真家エドワード マイブリッジを本質的な人物として位置づけるドキュメンタリーが登場する。俳優のゲイリー オールドマンは妻とともに、マイブリッジの写真を保有している。
マイブリッジの最も有名な写真といえば、馬が疾走する様子を連続して撮影したもので、この壮大な生き物が実際に地上に浮かんでいることを証明したものだ。新しいドキュメンタリー「Exposing Muybridge」は、写真に革命をもたらした経緯、マイブリッジの物語を描いている。
1830年にイギリスで生まれたマイブリッジは20歳で祖国を離れ、ドラマチックな写真を撮るためには命を惜しまない変わり者であり何よりも、野心的であった。「もし失敗したら、私の言葉は二度と聞けないだろう。」と祖母に書き送ったこともある。
映画は、彼の作品と彼の人物像を、写真の初期の本質的な問題に巻き込んで見事に仕上げている。「カメラは嘘をつけるのか?」と。マイブリッジは、科学的ともいえる革新的なセットを組み、当時不可能だった“瞬間的な撮影”を実現した。
マイブリッジは嫉妬され、疑惑の目を向けられて受けた残酷な裏切りを生涯、引きずることにもなった。
映画のクライマックスでは、マイブリッジの写真記録の多くが加工されたものであるという知られていない事実が明らかにされる。「カメラは嘘をつけないが、真実を伝えることもできない」と。 - NOVEMBER 16, 2021 ARTnews -
『 ニュースのよみかた: 』
写真家の偉業を讃えるための映画がその疑惑を証明してしまったが、その写真家の価値を、俳優ゲイリーオールドマンが証明した、という記事。
アーティストの作品はとかく、その取り扱われ方次第で評価が変化する。ともすれば本件のように映画表現一つで地に堕ちることも、不思議ではない。その真価を証明して、復権させることもまた、“他のアーティスト”の責務である。アーティストは作品を介して、互いに支え合う。
『 繋がる時代 』
企画を考え、仲間とシェアし、スケジュールへと昇華することは簡単ではないしかし、その大切な企画を、シェアしてしまえば事態は一変する。企画発足と同時に「守秘義務」を化して“I.P.保護”という建前で独占する業態は、もう時代に反している。
世界の一流アーティストたちは、繋がりはじめている。
中央集権による管理に終身雇用を許している「企業アーティスト」以外のアーティストたちは、もう業界を超えて、連携している。繋がり、価値を共有してこそデファクト スタンダードである。
『 アーティストを世界へと招待してみる 』
アーティストは誰もが、国際的な成果を目していることだろう。ならばこそ、その具体方法をお伝えしておく。“自分以外のアーティスト”に、資産を投じることだ。時間、能力、労働、お金さらには、チャンスや大切なネットワークから運までもを、惜しみなく捧げ、応援することだ。
どの程度か、が重要だ。自身の活動と同等か、それ以上に、だ。これは詭弁でも比喩でも哲学でもない、アーティストのあなた自身が世界で活動するための、最も具体的な“進出方法”である。
できなくても気にしなくていい、ほぼ全員ができない。わたしは実行しているなぜなら、国際的に成功しているアーティストの多くが経験しているプロセスだからだ。
助けてもらおうとするから、孤立する。
応援しようとすれば、手をつなげる。
世界とは、じつに単純な法則で動いているのだ。
“本物のアーティスト”を支援すれば、本物に近づける。比喩ではない。
『 編集後記:』
まったく家事に手が付かない。
10月10日ごろから仮眠だけの1ヶ月を経て未だ、コンビニ頼りのがさつな生活だ。洗濯と洗い物は習慣的に溜めないが、掃除が荒い。持参しているクリーニングが開店時間に立ち寄れない。またそろそろ、ホテル暮らしをさせてもらわないと、仕事が荒くなりそうで不安だ。この年末にまた前代未聞のアーティスト支援を仕込み始めたのだが、本心から最優先で実行したいのは、部屋の水拭きと除菌だ。
目的の先に使命を目して、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。
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