【時代スピード】世間が追いついたのは、戦争時だけだという事実
時代はいつも先行者が創った。情報格差がそのまま社会地位となる時代を、あなたは生きる。このトピックでは、「先行者になる条件」を、知ることができる。常識と安泰を捨てて捨てられない自分を生きる覚悟があるアーティストの、ために書く。
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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 時代に追いついた者は、いない。 』
楽観的な誤解が、当然のように浸透している。
「時代に追いつく」「時代が追いつく」という言葉だ。
どう調べても、そんな事実は存在しない。
歴史を紐解けば、時代を牽引するコアコンピタンスを生み出したのは常に“先行者”だと知る。当然だ。それ以外の者たちは常に社会のユーザーとして、時代に消費される敗者となる。
時代に追いつける者はそもそも、後れをとらない。時代を生み出せない先行者はただの妄言として、時代に喰われてきたのだ。
そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。
■ 最新国際ニュース:ジェームズ キャメロン監督とドゥニ ヴィルヌーヴ監督が、映画の未来について語る
ジェームズ キャメロン(「アバター」)とドゥニ ヴィルヌーヴ(「デューン」)、この著名な監督はそれぞれの作品を作り上げる厳しさの背後にある哲学を比較し、ストリーミングがこの業界にどのような変化をもたらしているかについて展望を語っている。
ジェームズ キャメロン 「“デューン”のパート2をやるんですか?」
ドゥニ ヴィルヌーヴ「 ええ、1作目を2部に分けることにしたのは、私の責任です。スタジオは通常、何作も作ることを好みます、ただ、最初のパートを撮影して様子を見よう、ちょっとお金がかかるから、と」
キャメロン「ええ、変わってきていると思います。映画は一つの島であるという考え方は、もうなくなってきています。時間をかけて投資できる先を求めている」
ヴィルヌーブ「同時期に4本の映画を企画されているわけですが、10年単位で、どうやったらそんなエネルギーが?」
キャメロン「自分が知っている宇宙の枠組みの中で語ればいいのだ、と決断をしたんです。映画とは何かということが再定義されつつある、足元が揺らいでいると思いませんか?」
ヴィルヌーブ「映画とは何か。私の問題は、映画の言語をテレビの構造に持ち込むようなフランチャイズ的な映画作りの危険性です。映画という言語が、テレビと同じになりすぎないことを願っています。劇場体験とストリーミングについてどうお考えですか?」
キャメロン「恐れません。私は変化が好きです。私は60代の子供で、物事が混沌としているのが好きです。これらのプラットフォームを、今までにない方法で使いますよ」 - DECEMBER 15, 2021 THE Hollywood REPORTER -
『 ニュースのよみかた: 』
巨匠と成功者、似たスケールの娯楽ファンタジー超大作を生み出すヒットメーカーだが、映画界の未来に挑む姿勢は真逆、という記事。
絶好調のヴィルヌーブ監督は、ストリーミングの“テレビ的文脈”を憂えているが、巨匠キャメロン監督は、変化のカオスを大歓迎している。どちらの哲学にも成功法則が証明されている二人だが、“時代スピード”に差が出る危険をはらむ。
『 時代スピードの罠 』
時代の最先端スピードを、理解することが重要だ。
「3日前なら古新聞、先週のニュースは無価値な過去」
国際的な成功を収めている著名人たちによれば概ね、これが時代の“最先端スピード”である。なお、Twitterにかじりついて生きている“実況命”の人々は、情報共有と散弾をはき違えている趣味人であり、検証の先の実証が行われないスピードは、ただの暴走である。
『 先行者になる条件 』
個人では務まらないことを、早期に理解することが重要だ。どんな天才であろうとも、開発と実装を並行することには矛盾が生じる。プロジェクトを分散し、複数の志士により遂行して初めて、時代スピードに合致する位置に立つ。
「先行者」とは、価値を共有するために集った者たちが時代を捉えている状態をいう。誰もが知る言葉に置き換えるならそれが、「業界」。新業界の誕生である。
『 もう“リーダー”は求められていない 』
“分散”を謳っているチームには、呼称を変えただけの中央集権型コミュニティが多い。ビジネス芸人やタレント事業家を囲む集合体や、彼らを召喚するビジネス“エンタメ”メディアなどだ。“サブスク会員獲得事業”だと公言している者は、この限りではない。
もう時代に、「リーダー」は追いつけないのだ。
たった独りのリーダーが、現代の時代スピードに追いつける可能性は、無い。つまりに、「リーダーが存在するコミュニティは時代遅れの偽物」だということ。異論があろうか、ならばその者は時代に遅れた敗者だ。
『 編集後記:』
“歪んだQRコード”が、ちゃんと読み込める事実に驚嘆。
タイトルの画像のQRコード、印刷段階でしっかり歪んでいる。だが確実に読めるのだ。あれだけ微妙なはずのQRが、「印刷→撮影→モニター表示」を経てなお機能する。もちろん、特別な仕様でもなんでもない。
おわかりだろうか、これを“歪んだマーケティング”という。
画像のQRコードは、わたしが企画、監督している国際映画のプロセスエコノミーだ。こんな映画の創り方をした映画監督は存在しない。だからやる。
挑戦にこそ価値を見定めて、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。