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【企画の開発過程で差をつけろ】もう完成作品だけの勝負ではない
アーティストの活動領域が爆発拡大している。最新経済、最先端マーケティングを語れることは当然として更に、企画開発の過程を“価値化”する責務がある。このトピックでは、「過程と完成作品それぞれの価値」を、知ることができる。自己啓発ではなく“事実”を習得したいアーティストの、ために書く。
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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 過程にこそ価値がある時代 』
完成作品は、すべて素晴らしい。すでに駄作が呼吸できない時代にあって創作者たちにはいま、素晴らしい作品たちのなかにあって“差”をつける努力が必要とされている当然、アーティスト自身にその義務がある。
「自分にできるかな……。」と不安に想う人には、できない。時代を捉えることはできないので、不変な“古典”領域に立ち位置を変えるべきだ。馬鹿になどしていない、車輪、傘、眼鏡、歯ブラシ、靴、いっけん退屈なこの領域には常に、“革新”が溢れている。そして、無くならない。
近未来を生きる我々異端のアーティストが進むのは、異なる路だ。実のところそこにはまだ“路”は無い。ならばこそ、その過程にこそ価値がある。
そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。
■ 最新国際ニュース:宇宙に行くならハリウッドがおすすめ
宇宙に行くのは訓練を受けた宇宙飛行士と、億万長者だけだった。しかし、ブランソンとベゾスの“スタント”は、民間宇宙活動の可能性に比べれば、50マイルのエレベーターに乗った程度のものでしかない。
昨年、トム クルーズとダグ リーマン監督が、イーロン マスク率いるスペースX社の協力を得て、国際宇宙ステーションへの飛行を準備しているという発表した。ロシアの監督のクリム シペンコと女優のユリア ペレスリドは先に、10月に長編映画「The Call」のシーンを撮影するためにISSに向かう。他にも2つのリアリティ シリーズも、ISSに照準を合わせている。
ディスカバリー社のスコット ルワーズ氏が語る。「昨年、スペースX社が民間企業として初めて宇宙飛行士をISSに送り込んだ際、ディスカバリーとサイエンスチャンネルはそのライブフィードを放送し、打ち上げの2時間の間に合計721万人の最高視聴者を記録した。
Space Tourism Societyの創設者であり代表noジョン スペンサーはいう。「すべての民間宇宙ベンチャーが、私利私欲に駆られているわけではありません」今年末には、4人の民間人がスペースX社のカプセルに乗って地球を周回し、セント ジュード小児研究病院の認知度向上と資金調達を行います。「残念ながら慈善活動は、それほどセクシーなニュースではありませんが。」 - JULY 30, 2021 IndieWire -
『 ニュースのよみかた: 』
大富豪の宇宙遊泳など“エレベーター”に乗ったようなもの。民間利用の“映画プオロジェクト”がISSと連携して遥かに先を行く。「リアル宇宙」には、最高視聴率を叩き出す力がある。“慈善活動”名目で飛ぶという連中は嘘くさい、という記事。
ISSに滞在する場合、宇宙飛行士でなくとも船内で、研究を手伝わされることが国際ルールになっている。大富豪もトム クルーズでも雑務に追われるのは、“平等”で美しい。
『 “製作過程”を価値化する 』
ビジネス書ブームが去った現在に、「プロセス エコノミー」というヒット作が誕生した。“完成品に差がだせない現代、過程に差をつけろ。”という核をついている。国際的にも当然とされている正解だ。日本にもこの世代が息づいていることが、心強い。
“客”は事業家を凌駕するまでに賢くなっており、既存のマーケターに活躍の場は無い。無自覚まま時代に遅れた事業家を相手に、王道を語り続けるのだろう。我々アーティストに必要なのはそんな例題ではなく、“実践法”だ。
先ず、「創りはじめない」ことだ。
アーティストの利点は、直ぐに製作開始できることだ。それは、アーティスト最大の問題点でもある。“創る過程に価値を生む”ことが目的であるのだから、創りはじめないことは重要だ。
『 創りはじめる過程を価値化する 』
完成作品を、気にしないことだ。あなたは常に作品に誠実であり必ず、素晴らしい作品に仕上げる。だからこそ最重要なのは、“完成作品”に気を惹かれないことだ。
アカデミー賞を受賞した脚本家は、たった3日間で書き上げる。しかし書き始めるまでに2年間、自宅に戻れない取材旅生活を送っている。その過程は魅力に溢れ、彼自身の価値を創造している。
南麻布の大使館に隣接する広大な敷地の料亭は、清掃を誇り、賓客を“厨房”に案内する。使い込まれたプロの道具と什器が徹底的に手入れされると、古美術の魂を宿す。味を確信させるのは、料理ではない。
あなたの企画開発過程は、観客を魅了しているだろうか。作業工程こそが、アーティストの本質を語る。無駄に散らかっているアトリエからファンは生まれない、作品もろとも燃やしてしまえ。たとえば下記だ。
ロシア・モスクワで、連邦保安局(旧KGB)本部の扉に放火し、ポーズを取るロシア人アーティストのピョートル パブレンスキー氏(2015年11月9日撮影)。(c)AFP/NIGINA BEROEVA
なるほど、上手い。なおここ「アーティスト情報局」では法、社会道徳を最優先していないことをご理解頂きたい。わたし自身が、アーティストであるが故の愚挙であり。
『 過程と完成作品、それぞれの価値比 』
完成作品と過程の価値は、等率ではない。「ブランド」を学び理解すると、納得がいくだろう。“過程”にこそ、価値がある。いかに無駄な手間がかかっているか、いかに洗練されていない工程を経ているか、いかに材料を無駄にしていて、いかに過剰な演出と接客で、いかに非常識な高額を設定しているかで完成品の「高級ブランド」という価値が描かれる。
過程に“価値”を生むのは、無駄と過剰のバランスだ。
一方で、“極度の洗練”にも、価値が宿る。
ルールはシンプル、徹底的なストイックと“やり過ぎ力”である。
あとは都度、発信するだけだ。「高級ブランド」の失墜から学ぼう。“客”はもう、事業家やアーティストよりも賢いのだ。忘れてはいけない。売りつけないことだ。価格は、客が決める。
『 編集後記:』
生き物を育てる資格がないアーティストのわたしは観葉植物を枯らしてしまい、「ぬか床」を育てている。この“夏”をのりきれば常温3年という、自分記録を達する。
酸味を生まず、塩みに留意し、水分調整に水は使わず定期的な“捨て野菜”に頼る。徹底スマートホーム化されている個人用スタジオでルーティン化されているのは、20時間ごとの“ぬか床攪拌アラート”だ。もう15分も待たせているので、失礼致します。
世話しているつもりが己を育ててくれる、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。
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