
選べるから嬉しい
私たちは選択したいというニーズがあります。どれだけ素晴らしいものでも、選択肢があるかないかで満たされている気持ちが変わってきます。
旅行に行って、宿泊先の夕食が1つのパターンだけなのか、和洋中から選べるのか、ビュッフェで好きなように選べるのかで楽しみが変わってきます。さらに、浴衣が選べたり、枕が選べたりすると宿泊だけでも様々な選択肢があり、満足度が増します。選ぶ楽しさがニーズを満たしてくれています。
選択肢がひとつだと、YESかNOの2択になってしまいますし、状況によってはNOを選択する余地がないことだってあります。しかし、複数の選択肢があることでどれかを選びたいという気持ちになります。「松竹梅」という3段階でプランを用意するという考え方もありますが、プランがひとつよりも3つ選択肢があれば、選ぶこともできます。
「選択する」ということは大きな力であるということを私たちは知っています。だからこそ、選ぶことの喜びを感じるのだと思います。その反面、選択肢が増えすぎると今度は迷いが発生します。何を選んだら良いかがわからないという気持ちになります。少しずつ自分が選択する時の判断軸を身に付けておく必要があります。自由が最も選択肢があるにも関わらず、自由になりたいと言いつつ、本当に自由になると不安にもなります。
人に選んでほしいと思っている本音は、自分の好みの中で選択肢を絞ってほしいというものです。逆に考えたら、相手のことを理解し、相手が望む幅を理解すれば、より適した選択肢を提示することができるということです。
私たちは毎日多くの選択をしています。選ぶことはどれだけでもできます。だからこそ、今日を楽しく過ごしたいのであれば、自分の態度を自分で選ぶことです。今日を楽しくするのは自分次第です。