🔴いつも大安吉日12　〜天のめぐみ〜

【天のめぐみ】

強風で火が安定しなくて断念

雨でやむを得ず断念

先月と昨日の話し

ぽん菓子の出店を立て続けに断念した

天気が悪かったからしょーがない
天気ばかりはどうにもならん

昨日の佐久穂町は朝起きたときには雪

このときすでに気分は「ぽんっ」じゃなかったのかもな

ぽん菓子は湿気に弱い
できたてサクサクがうまい

天気が悪かったのはたしかにきつい

テントを張ってその中でならできる

でも大安吉日やとしてぽん菓子屋として
そりゃなんかちがう
全体としての雰囲気も大事にしたい

軒下に入り雨の中で店を広げる出店者さんを眺めてた

あの手この手でやる人はやってる

雨なら雨のやり方があるかも
雨でしかできなかったことがあったかも

湿気につよいぽん菓子あるかな

バターを少し入れて味をつけたときはなんかいつもより「サクサク時間」が長持ちしたな

バターの油分がぽん菓子をコーティングしてくれたのかな

雨のぽん菓子やれるかもな

ぽん菓子機や出店道具のつまった茶箱たちをまるごと包みこめるシブいテントないかな

竹とかで作れないかな

それがあれば雨でもやれないことはないし、なによりその空間をもっと演出できるんしゃないかな

天気にいいもわるいもなかった

ぼくのイメージ不足の経験不足だ

天の恵みにまた教えてもらった


そのときそのときの自分の都合

もう15年くらい前かな

伊勢神宮のすぐ近くの修養団てところに1日お世話になったことがあった

そこでいい話しを聞いた

お互いに相手のことを意識してる、あと一歩でお付き合いのはじまりそうな若いふたりの話し

いいよねぇー
そんな日あったなー

その日はたのしいたのしいデートの日
おもいっきり楽しんだし、相手もたのしそうにしてくれてた

笑顔がはじけてた

ディナーも終わりたのしい会話もひと段落

そんな日曜日の夜だった

ふたりは車に乗り込み家路につく

雨が降ってきた
どんどん強くなる雨

車の中の若いふたりに雨なんて関係ない

愛してる
この想いを伝えたい

でも緊張する
雨が強くなるにつれて激しく左右に動くワイパーのように
鼓動のドキドキも次第に激しくなった

そのとき突然ゴロゴロごろーっ

目の前の道が雨で土砂崩れを起こした

大惨事ほどではないにしろ、前には進めない

家まではあと少しのところだったけど、かなりの時間をかけてまた来た道を戻るか、かなりの雨で見通しも悪いから車の中で夜を明かすか

この状況ってかなりドラマチック
そんな状況をともにしたふたりは特別な関係

はっきりいってうれしすぎる

神様仏様土砂崩れ様だ

ここで1回設定変更

ふたりが結ばれ愛しあった日は遠い昔
ディナーはそのへんのラーメン屋になった

日曜日の夜
土砂崩れ
行き止まり

だからあっちから帰ろっていったじゃん
ラーメン食いたいってうるさいからじゃん

間違いなくケンカになる

若かったふたりが熟年夫婦になっただけ

状況だけみれば同じ

雨や土砂崩れが自分にとって都合がよかったかどうか

いい天気じゃなくて都合のいい天気
悪い天気じゃなくて都合の悪い天気

こういうことってよくあること

ぼくもいっしょにいるだけでうれしかったな

手をつないで歩けたらどこまでも歩けそうだった

月のあかるい夜にたまには手をつないで散歩でもしよう

ちいさい手もいっしょに

いまあるしあわせを満喫しよう

いつもいつでも大安吉日
　
ではすてきな日を

五穀豊穣　
子孫繁栄　
大安吉日や　さかいひろし

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