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🔴いつも大安吉日199 〜商店街に神様がいた〜
【商店街に神様がいた】
「1,2,3,4,5,6⋯ ふぅー」
こどもが全部で六人もいる
そして大人はぼくひとり
夜のごはんを作って食べさせてくれてから、すにちゃんは引越しの決まった仲間のうちに泊まりに行ってしまった
その仲間の娘三人がうちにやってきている
昨夜は「上映会だよー」といって、おっきなスクリーンでジブリを観てれば静かだった
問題はここからなんだ
「腹減ったよー」からはじまる騒がしい朝
そして急かされる朝飯の準備
もうじきやつらが起きだすだろう
ひとりが起きればあとは雪崩式だ
さあそのまえにぼくは自分の時間を作ろう
「そう、昨日は見事に決まったんだよ」
🔴いのちのお世話をさせてもらう
「にわとり元気かなあ?」
二階で朝の日課中のぼくの耳にこどもの声
やはり気にはなるんだね
みんな寝起きで外に出てきた
ぼくもいっしょになって見に行った
こどもといっしょに猫のロクもいる
前の日に養鶏やってるおじさんが言ってた
「猫とか犬は本能でいきなり急所に飛びつくことがあるから注意してね」
ロクはまさにそんな勢いでいた
ロクをうちに閉じ込めてから、はじめてにわとりを外にも出してみた
にわとりのいつもの動きなんだろうけど、なにかを話しかけたタイミングで、首を「はにぁ?」とかしげるのが何ともかわいい
こどもたちは追いかけ回して、にわとりは逃げ回るという、予想通りの構図になる
猫に続いてにわとりがやってきたわけだけど、出会いがあれば別れはいつかやってくる
実家で生き物を飼ったことがほぼないぼくにも、うちのこどもたちにも、これから「いのち」と向き合ういろんな機会があるだろう
とにかくいまはかわいいけど、いっしょに暮らすことの大変さや、エサやりや掃除のお世話もたくさんあるだろう
子育て中のぼくらが実は「こどもに育てられている」ように、ぼくもこどももいのちのお世話をして学ぶもの、気づくものに育つもの、そんなこともこれからあるんだろうな
たまがずっと言っていた、「たまご食べたいからにわとり飼いたいっ」ていう、たまごの自給はもちろん視野にいれつつ、これからもう何羽かは増やそうとも計画中なんだ
普通のにわとりに比べて、烏骨鶏はたまごを産む頻度がかなり少ないらしいからね
とれたてたまごの卵ご飯はいつ食えるかな?
🔴イメージ通り進む
何日か前の「善は急げ」
ぼくはまだ、なんとなくスピード感を意識していたんだ
ここのところずっと雨が降ったり止んだり
この地区だけの「古谷天気」なのか?
山を下りても降っているのか?
とにかく作業が進まない
スピード感てのは空き商店の話しね
ぼくは商店街に行くことにした
先日お世話になった商店のおばちゃんに、むかしの商店街の写真を見せてもらう約束をたしかしていたはずだったんだ
「こんにちはー」
少し話しをしても写真の話題にはならない
午前中は少し忙しくしているとは言っていたし、ぼくは流れで気になる空き家の話しに切り替えてみた
「家主さん紹介してもらいたいっす」とおばちゃんにおねがいしてみたんだ
一時間後に会うことになった
約束の時間に現れたおじさんは、おばちゃんの言うようにとても雰囲気のいい人だった
さっそく気になる現場に行ってみた
「壊そうと思ったんだけど、かなり解体にもお金がかかるんだ」とおじさんは言う
すでに約二十年以上使っていないらしく、改めて見るとやはり傷みはかなりある
一度見させてもらっていた中を、さらに細かく案内してもらった
住居と店舗だったこの建物は作りが面白い
店舗部分も思ったより広い
ぼくの好みの物件ではある
壊そうと思っていたほどだから、すでにこの家に想い入れはあまりないらしい
入ったのすら数年ぶりと言っていた
ぼくは、このボロさだし金もないし「買うことはできない」とおじさんに言った
お金をなるべく使わない暮らしをしてるけど、それでも必要な現金を稼がないといけない話し、そのためにこの空き家を使わせてもらえたらうれしいこと、ちゃんとそのまま話した
なにも手を出さずに、ただこの家が朽ちてつぶれていくのはさみしいとも話した
もし可能なら「使わせてもらいたい」
中には荷物がそれなりにある
それはぼくが全部処分するし、大切に直しながら使わせてもらいたいと話しをした
次の瞬間おじさんはぼくの中で神になった
「タダで貸してやるわっ」
中もすべて好きにしていいと言ってくれた
イメージがすぐにカタチになった
そしてそのカタチにするための想いや行動を、日々しっかりと積み重ねられてきた自分を「よくやったよ、流れはきてるよ」と褒めてやった
一気にやってきたこの話し
おじさんとおばちゃんの信用に乗っかって決まったこの話し
しっかりとしたカタチに仕上げて、すてきな空間によみがえらせて、ぼくが盛り上がりながらみんなが盛り上がれる場所にしたい
「最高な店になったなあ」
おじさんにそうに言って喜んでもらいたい
「使ってもらってよかったよ」
そう言って笑ってもらいたい
なんとなくイメージがあるものを深めるために、予め図書館で借りていた本を帰ってさっそく読みはじめた
イメージをしっかり持って、それを実現するために必要なことをやっていく
まずはゴミ出しして、中を空っぽにしてみてから「やれるかどうか」の判断になるけど、気持ち的にはもうやりはじめてる
開店は大安吉日の日本晴れ
パァーっと餅つきするからね
🔴つながる信用
この商店街で生まれ育ったおじさんに、メインの通りから裏通りまで細かく話しを聞きながら歩いて回ってみた
色街として栄えた昔の話し
むかしの自分の遊び回った場所の話し
なかなかすてきな街だったようだ
写真を見てみたいもんだ
昔を知っていまに活かせるものもあるだろう
これからはこの空き店舗再生も、はじめからすべてしっかりここでお届けします
信用で借りた場所を、信用で頂く廃材を使って直していくところから、信用できる人が作る信用できるものが並ぶお店になるところまで
そしてそこからつながるものと、そこからはじまるあたらしい何かまでしっかりと
ほぼシャッターの閉まっているこの商店街が、また活気にあふれている絵が頭に浮かぶ
そんな物語のはじまりから参加したい人は、ぜひぜひぼくに声をかけてね
「みんなでつくるみんなの場所」
これは大事なポイントでもありますので
山と街をつなぐ場所
人と人をつなぐ場所
また今日からしっかりやっていくよ
ではみなさんすてきないちにちを
五穀豊穣 子孫繁栄
大安吉日や さかいひろし
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