横瀬浦と中浦ジュリアン記念公園(長崎県西海市)2019年5月3日訪問
10連休の最中の好天下、近場で遊ぼう…とのことで、予てより行きたかった横瀬浦を訪れました。
長崎市から車で2時間弱の、国道202号線沿いの小さな港町。ここは1562年に大村純忠により南蛮貿易のために開かれた港ですが、わずか1年4ヶ月で反純忠派の家臣の反乱による焼き討ちにあい、撤退します。
ポルトガル船が来航したそうですが、波の静かな小さな港で、今は佐世保に行く定期便や小型の漁船が碇泊しています。当時は、港を見下ろせる小高い丘に教会が建てられ、多くの商人達で賑わったそうです。1563年に大村純忠はここでトーレス神父により洗礼を受け、ドン・バルトロメオという洗礼名を授けられました。
現在、天主堂(教会)跡は横瀬浦公園として整備されています。
同じ西海市の中浦という所に、天正遣欧少年使節の一員としてローマに赴いた中浦ジュリアンの出生地があり、そちらも訪れてみました。
ジュリアンは中浦城主小佐々氏の出身。
ローマから帰国後はイエズス会の司祭となり、禁教令の下国内に潜伏して布教を続けますが、捕らえられ、1633年、長崎の西坂で穴吊りの刑により殉教します。
「旅する長崎学 キリシタン文化Ⅱ」という本にはジュリアンの子孫である小佐々学氏による「むかし選ばれて南蛮国に行ってきた先祖がいる。」という口伝の謎ときから、その先祖が中浦ジュリアンであることをつきとめたという文章が掲載されており、大変感銘を受けました。
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