客観的
「例えるってなーに?」
一緒に風呂に入るのが息子との暗黙の約束になっている。湯船の中で、息子はいつも何の脈絡もなく俺に疑問をぶつけてくる。
「うーん、そうだなぁ。何かと何かが似てるってことかもな。共通点みたいなもんだ。」
自分で言葉にしながら「点」という言葉に気をとられていると、じゃあ、僕は?僕は何に例えられるの?と息子は聞いてきた。
「うーん。そうだなぁ。
俺みたいだけど、お母さんみたいな時もあるヤツだな。お父さんはどうだ?」
「うーんとねぇ。僕みたいだよ!」
「なんでだよ。笑」
「だって、お母さんのこと大好きじゃん!」
”近すぎると見えない”