中国のシリコンバレーと呼ばれる深センにO2Oサービスの現状を見に行ってきました(2018年5月)
香港経由で中国深センに行ってきたので簡単な記事を残しておきます。
ネット上の記事でいろいろな情報を得るものの、自分の目で見て感じて使ってみたいと思いFacebookで集まった有志で行ってきました。
サマリー
香港
* WeChat/Alipay決済できない。クレジットカードと現金中心。
深セン
* 思っていたより誇張されている感。
* クレジットカード全然使えない。現金はお店で割と普通に使える。
* ホテルですらクレジットカードは使えず、現金もしくはWeChat/Alipay。
プラットフォーム
* WeChatPay(微信支付)とAlipay(支付宝)の2大ペイメントアプリを使って行動しました。
* 2大PFのルーツは、WeChatPayがチャットアプリ、AlipayがEC(Taobao)であり、Alipayのシェアが少しずつ高まってるそう
* QR読み込み文化が浸透している感。二大PFで読み込んでweb appとして使われているケースを多く目にし、リーンに実験できる場がある印象
* WeChat の翻訳めちゃ便利
* スマホをくっつけるリーダーデバイスがある
決済(ペイメント)
* WeChatPay/Alipayどちらも日本国内でアクティベーションするのが難しくなっている。特にWeChatPayが現在は日本からはできない様子。
* WeChatPay/Alipay共に中国の電話番号、中国の銀行による本人確認が済んでないとサービスを利用できないケースがしばしばあった。
* 上記理由から、WeChatPay/Alipayでのシェアバイクや切符購入ができなかった(QRコードリーダー読み取りデバイスではできた)
* 同行者との割り勘の送金がめちゃくちゃ便利
* 偽札蔓延の課題が普及を後押ししたのかもしれない(道中、同行者が20年前の偽札を持っていた)
シェアバイク
* WeChatPay/Alipay内では認証が完了できず使えなかったが、単体アプリで使えた。超便利。
* 平地であること、道幅が広いことが普及を助けているかもしれない。
* 故障している車体がしばしばある。途中から乗る前に自転車チェックする術を覚えた。
* 駐車違反や自転車の故障を放置していると使用者のスコアが減点される仕組みがあった。故障車に乗ったあと放置してたら自分のせいになってしまいそうなので故障を状況を送信するようになった。いいプロセス。
* 普及台数はofo、アプリのプロセスはMobike。
* 走行距離や消費カロリーが表示されるの何かいい。積み上げたくなる。
* 1回(30分)乗っても17円しかかからないので乗りまくった。
* 終電後の深夜に5駅分くらいを30分かけて走ったのは気持ちよかった。
無人コンビニ(百鮮GO)
* 実証実験中。まだ自動販売機の集合体のような印象。
* 購買プロセスは、1. WeChatPay/AlipayでQRコードを読み取ると解錠 2. 商品を取り出す(RFIDで検知している) 3. ドアを閉じると完了
電車
* 発券なしのQR入場を推し進めている様子。
* 電子決済で切符購入時に頻繁にエラーがでて困った。唯一現金がほしいポイント。
* 終電間際「coming soon...」表示が点灯してるのに急に無くなって電車終了となってビビる。
タクシー
* 香港でのUberは利用は快適だった。深センではDIDIが同様の体験。
* ただし、GPSがズレることがあり合流するのに躓いた。シンプルな道で呼ぶ方がいい。
* 配車だけの行き先を設定しない方式はダメ。ジャスト行きたいところに行けない。支払いでも不快なやり取りが必要になる。
エラーケース
* エラー発生時のフィードバックは具体的であるべきだと痛感
* 解決できない問題を何度もトライしてしまってヘイトが溜まる
その他サービス
* 傘のシェアリング
* モバイルバッテリーのシェアリング
* カラオケボックス(日本よりもボックス感)
電動自転車
* 結構多くて快適そうだった。縦横無尽に走ってる。ただ民度は低い。
* 日本は身体的な安全性を重視しているんだと思った。
* 成長期は民度が低く、成熟期は民度が高くなるのでは。サービスも同じ
テンセント本社
* 時価総額世界TOP10企業になんとなく行ってみた
* ロビーで売られてる、その場で作る100%オレンジジュースがめっちゃ美味しかった
その他
* VPNネコが便利
* GoogleMapがダメなので、騰訊地図
* DJI展示場特に面白くない。街はいい。
* Google翻訳、音声で。
* 店員のダラケがすごい。
* tik tok爆音で爆笑してる若者がいた。バカでかいバッテリー
おわりに
ネットで聞いたよりもまだまだだなといった印象でしたが、チャレンジしている様子がひしひしと伝わってきて負けてられない気持ちになった。
民度の低さはあるものの、高度経済成長期の日本もきっとこうなんだろうなとか、急成長してるWebサービスの中を見ているような活気を感じた。
別の記事で回ったクラフトビール屋について簡単な記事を書こうと思います。
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