自然を感じる一枚板をデスクにインストールするまでの話
日々、デスク環境を快適にするアップデートを重ねています。完全に趣味です。今回は天板を変えるメジャーアップデートを迎えたのでご紹介します。
次なる天板の候補
1年ほど前に空間を明るくするためKANADEMONOで買った長良杉の天板を使っていたのですが、手触りや木材の柔らかさがあまり好みではなく天板を変えたいなと考えていました。
次の買い換え候補として、
・機能美のPREDUCTS
・自然美の一枚板
どちらにするか迷っていました。
さきに完成の全貌を
候補のどちらも足を運んで実際に手に触れ体験をしてみて、今回は桜の一枚板を選択しました。
PREDUCTSを実際に見に行く
天板をどうしようか考えていた頃、3月末にPREDUCTSを実際に見て触れられるREFRAME展が開催される事を知り足を運んで体験してみました。代表のGo Andoさんが店番をされていたので、METROとFORESTの生活の中での微妙など話を聞かせていただきました。
実際に触れてみて、モノとしての品質の高さやネジ穴空けの要らないモジュラーシステムは機能美そのものでウットリでした。
一方で冷静になり、モジュラーシステムで新たにトライしてみたいことが無く、今の自分にとっては変化が小さいかもしれないとも改めて感じました。(拡張性はいつでもできる状態にあることで創造性が刺激される側面があるので、使ってたら何か思いつく予感は否めないです)
実物での体験を経て、心のどこかで一枚板を使ってみたい憧れが無意識に強まっていることに気づくきっかけになりました。さらには、デスク紹介の寄稿記事を執筆する過程で「やっぱり一枚板を使ってみたい」気持ちが無視できないくらい高まり行動を起こすことにしました。
一枚板の探し方・選び方がわからない
「よし、一枚板を探そう!」と決心するもさっそく壁にぶち当たりました。
少し調べてみると、木材の種類はたくさんあるし、それぞれ特性がある。そもそも自分はどういう木を求めているのかもわからない。家具屋に置いていることがあるので見かける度に眺めていたのですが、あまりピンと来ませんでした。
「(地名) 一枚板」で検索して探すも、都内に専門店はそう多くはなく、千葉や埼玉には比較的大きな専門店があったので足を運ぼうかと思うも、アクセスがしづらく足踏みしていました。そんな頃に都内にあるWONDERWOODという会社を見つけました。
Webサイトを見ていると木の説明が丁寧に書かれていたり、ワークデスクとしての使用イメージや事例紹介も掲載されており分からないなりに相談できそうだったので、いくつか目星をつけてショールームで相談することにしました。
一枚板を実際に見に行く
ショールームには大小3,40枚の一枚板がディスプレイされていて「この板をじっくり見てみたい」と伝えると、一枚板を脚に載せて椅子に座りながら実際の利用イメージを体験させてもらえました。
最初は思ったよりも小ぢんまりとした空間だなと感じましたが、1組の来客(自分たちだけ)と向き合ってくれたので時間が経つにつれ、むしろ居心地のいい空間に感じていました。
木目だけでなく、特徴的な杢(モク)の表情が見えるものを紹介してもらったり、木の物語を解説してもらったり、写真じゃあまり伝わらないですが杢がキラキラ光って立体的に見える不思議さに驚きの声を出してして、一枚板の奥深さを知りました。
気づけば好きになっていた
いろんな一枚板を解説をしてもらったり脚に設置して試したりしたのですが、目星をつけていたものではなく桜の一枚板に惹かれている自分がいました。
Webサイトで見ていたときは、板の端(耳)が凸凹としているので扱いづらそうだと思って候補に入らなかったのですが、目の当たりにすると凸凹した様が魅力的に感じて、目星を付けていた板がむしろ優等生のように感じるようになっていました。
一枚板は主にダイニングテーブルや飲食店・店舗での利用を想定して、厚みが5,60mmで裁断さているものが多く重厚感があるのですが、これは38mmだったのでデスク利用には重厚感が程よくバランスしていて、それもお気に入りポイントでした。
どんどん好きになていっているものの、予算の倍もする代物だったので「他にちょうどいいものがあるかもしれない」と思いながらその日は後にしました。
他で探してみようと思うものの、一枚板は一点物なので同じように気に入るものに出会えるは分からないので、思いを馳せ続けていて正直惚れ込んでしまっている自分がいました。
WONDERWOODは2016年に創業した駆け出し企業で、姿勢や過去の取り組みを知るうちに応援する意味でも「ここで買いたい」という気持ちも芽生えていました。ショールームでもセールスというより一枚板のアンバサダーのような姿勢で、まだ無知だった自分にとっては心地いい体験でした。この出会いに十分価値があると思い、1週間後に再訪問して購入する結論に至りました。
一枚板に穴を空けないケーブルマネジメント
ここからはデスクに一枚板をインストールする機能的な工夫について紹介します。
これまでは天板の裏に配線ケーブルトレーを直接ネジ止めしていましたが、一枚板に穴は空けたくないのでどう攻略するか考えや結果、下板式(独自呼称)で解決することにしました。下板式とは配線ケーブルトレーを取り付けるための板を下板とし、その上に一枚板を置く方法です。
当初は一面の集成材を下板にする想定だったのですが、直前に「一面である必要性はないのでは?」と思い、長板を2枚取り付ける方法にしました。
結果として木材の費用を抑えられた上に、中央に空いた空間がケーブルなどを取り回す余白が生まれ、FlexiSpot中央にあるトレー空間も使えるようになりました。我ながらナイス閃き。
このようにして一枚板に穴を一つも空けることなく、ケーブルが煩雑にならない機能を両立しました。ケーブルトレーを前後逆に設置することで、後ろ側から取り回りを整理する利便性を向上した一工夫もあります。
この作業を通じて思うこと
(……きこえますか…GoAndoさん……今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています…DESK MODULAR SYSTEMのレール単体を販売するのです…)
下板式の一工夫を凝らす過程で、PREDUCTSの拡張モジュールを取り入れたいなぁ、互換性のあるレール単体を販売してくれないかなぁなど妄想していました。。。
もし出してくれたら満を持して一枚板に穴を空けてもいい。かもしれない。
さいごに
桜の一枚板を迎え入れることがきっかけになって、ケーブルマネジメント以外にもデスク環境を根本的に見直すことにになり、スタイルが変化しました。これについても改めて記事にするかもしれませんので良かったらスキで教えてください!
豊かな気持ちをもたらしてくれた桜の一枚板は、間違いなく今年のベストバイです。
よかったら、以前のデスクについての記事もどうぞ!