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ジョハリの窓
2か月前、取材のための撮影で訪れた焼き鳥屋でのこと。
親友のOが、たまたま東京から小樽に戻ってくることになり、じゃあとその店で合流することにした。
Oとは子どもが生まれる前からの付き合いで約15年くらいの仲だけれど、けっこう濃い話をしてきたし、自分のいろんな面を見せているから、間違いなく「親友」だと思っている。
そんな彼女が、言いづらそうに私に言った。
「あなたって、プライド高いよね」と。
え?
わたし!?
プライドなんて高い???
正直、まったく思ってもみない一言だった。
プライドが高いなんて自分ではひとかけらも思ったことがなかったし、人からも言われたことがない。(たしかに言いづらいことだけど)
彼女はその後、いかに私がプライドが高く、そのせいで過去に嫌な態度をとっていたかを細かく説明してくれた。
最初こそ言いづらそうにしていたけれど、それはまぁ、堰を切ったようにどんどん、どんどんと言ってくれた。
焼き鳥と楽しんでいたレモンサワーの酔いは、一気に冷めた。
「自分のことは一番自分がよくわかっている」も真実だが、「自分のことは自分が一番見えていない」も真実で、結局、私は50年近く生きてきて初めて自分がプライドが高い人間だということを思い知った。
まさに「ジョハリの窓」だ。
「自分の知っている自分」と「自分の知らない自分」。
「他人の知っている自分」と「他人の知らない自分」という視点。
自分も他人も知っている自分は「開放の窓」。これがいわゆる、オープンな自分。
自分は知っているけれど他人は知らない自分が「秘密の窓」。これは、誰にも思い当たる節があるだろう。
自分も他人も知らない自分は「未知の窓」。「これは、可能性の窓でもある」と私の師匠は言っていた。
そして、今回思い知ったのが「盲点の窓」。
自分は知らないのに、他人が知っている自分。自分は気づいていないけれど、人からはバッチリそう見られているという自分。
自分を理解するのは、本当に難しい。
「ジョハリの窓」が気になるひとは、ワークシートもあるのでやってみるといいと思う。