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【ファミサポ体験談】フリーランスのパパが子ども預かり・送迎サービスを利用してみた

子どもの預かり・送迎を地域で助け合うファミリー・サポート・センター事業(以下、ファミサポ)。先日、2歳になる息子のお迎え・預かりが必要で初めて利用しました。

子育て中の方にとても助かるサービスですが、実際の利用者はまだまだ少ないようです。僕は、名前すら知りませんでした。

そこで、ファミサポの利用を検討する方に向け、自身の体験をもとに具体的な支援内容や利用した感想をお伝えします

ファミサポを利用したきっかけ

我が家は、妻が正社員・夫がフリーライターの共働き家庭です。小学校高学年の娘と2歳になる息子の4人家族。今回、ファミサポを利用したきっかけは、息子のお迎えと一時預かりを依頼する必要があったからです。

息子は保育ママ(家庭的保育)に9:00~17:00で通園しています。希望の保育園に全落ちしてしまったので、やむを得ず、延長保育のない保育ママを利用している状況です。

17:00退園厳守の保育ママ。普段はこれで問題ないのですが、先日「仕事の関係で退園時刻にお迎えが間に合わない」という事態が発生しました

妻にも仕事がある、小学生(娘)では引き渡してもらえない、近くに頼れる知り合いもいない。それで、ファミサポを利用することにしたんです。

サポーターに依頼した支援内容

ファミサポでは、主に4つの支援が受けられます。

① 預かり:一時的に子どもを預かる
② 送迎:子どもを送迎する
③ 外出補助:子どもとの外出にサポーターも同行する
④ 育児補助:利用者と一緒にサポーターが育児を補助する

我が家が利用したのは① 預かりと② 送迎です。

具体的な依頼内容としては、「17:00に息子を迎えに行き、親が帰宅する18:00頃まで自宅で一緒に過ごす」というものです

ファミサポを利用した流れ

実際にファミサポを利用した流れを順に紹介します。

① 住んでいる自治体(市区町村)に電話で問い合わせる

ファミサポを実施している自治体は、ホームページにファミサポの紹介ページを設けています。「○○市 子ども 送迎」「○○区 ファミサポ」等で検索すると、紹介ページにアクセス可能です。そこには、ファミサポの問い合わせ先が書かれています。

僕が住んでいる自治体では、問い合わせ先が役所の「こども家庭支援課」となっていました。そこで、どのようにすればファミサポを利用できるか、まずは自治体のこども家庭支援課に電話で問い合わせました

② 自治体が委託している事業者に問い合わせる

自治体に問い合わせたところ、職員からはファミサポの事業を委託している業者を案内されました。「詳しいことは委託事業者に聞いてください」とのこと。自治体の職員は、サービス内容を熟知しているわけではないようです。

なので、案内されるがまま、委託事業者に電話で詳細を問い合わせました

③ アドバイザーと面談し、利用登録・初回予約する

委託事業者に問い合わせた後、担当者と面談することになりました。この方は「支援を必要とする人」と「支援してくれる人」とのマッチング・連絡調整を担当し、正式には『アドバイザー』と言うそうです。

アドバイザーとの面談を自宅で実施。面談では(1)希望する支援内容(2)利用予定日時(3)支援する上での注意点(例:道路に飛び出すことがある)等いろいろ聞かれました。それから、ファミサポのルールや料金といった重要事項の説明を受け、利用登録・予約となります。

登録料は自治体により異なります。詳しくは、自治体や事業者のホームページをチェックしてみてください。ちなみに、僕が住んでいる自治体では2,400円(税込)でした。

それから、我が家の場合は少し特殊で。息子のお迎え・預かりを依頼する日(依頼日)の前に、息子とサポーターが顔合わせする日(顔合わせ日)を設けました

ファミサポを利用するにあたり、子どもとサポーターとの顔合わせはマストではありません。ただ、小さな子どもからすれば、ある日突然全く知らない人が現れたら恐怖ですよね。そう考えて、我が家では、息子とサポーターが顔合わせする機会を作ることにしたんです。

④ 予約当日にサポートが実施される

予約当日は、依頼内容に沿ってサポートが実施されます。

我が家の場合、「顔合わせ日」は自宅までサポーターが来て、息子と一緒にリビングで遊びました。2人が遊んでいる横で、パパは自分の仕事をしているというイメージです。

サポーターは、見た感じ40代くらいで物腰が柔らかそうな女性。やや人見知りの息子なので心配していましたが、出会って10分もすると、サポーターと一緒にブロック遊び等してすっかり馴染んでいました。

親としては、第三者に子どもを預ける不安でいっぱいでしたけれども、拍子抜けするほどすぐに適応していて。「(親が一緒に遊ばなくても)ちゃんとできるじゃん!」というのが率直な感想です。

「依頼日」は、サポーターが保育ママに息子を迎えに行き、パパが帰宅するまで息子と自宅で遊んでもらいました。サポーターの話によれば、たくさんおしゃべりしながらブロック遊びやままごと等をしたそうです。

息子の様子を伺ってから利用料金をお支払いし、サービス終了となりました。

料金は1時間500円。今回は「顔合わせ日」と「依頼日」の2日間(1時間/日)利用したので、料金は合計で1,000円です。

ファミサポを利用した感想

ファミサポを利用する前は、親として「第三者に子どもを預けること」に抵抗がありました。仕事を優先することで息子に申し訳ない気持ちがあったからです。

けれども、実際には、サポーターと大きなトラブルなく過ごすことができました。考えてみれば当たり前で、いつも保育ママ(保育所)で先生や友達と遊んでいるんですよね。抱いていた抵抗感や申し訳なさは、よく知らないサービスに対する漠然とした不安からきていたのかもしれません。

いまはファミサポがあって良かったと思っています

「育児」が理由とは言え、仕事に穴を開けると収入が減ったり、キャリアを失ったりしてしまいます。これは、フリーランスも会社員も同様です。子ども・家族と自分のキャリアを守るためにも、ファミサポは積極的に利用を検討すべきサービスのひとつであると感じました

また、一度利用してみると、「外せない仕事があってもあれ(ファミサポ)があるから安心」という気持ちが生まれます。このような心の余裕ができたのも、小さな子どもを育てながら働く人にはありがたいと思いました

子どものお迎えや預かりでお悩みなら、ファミサポの利用について自治体や事業者に相談してみてはいかがでしょうか。


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