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アパートの前の通りで、十歳くらいの少年たちが何やら変わった遊びをしている。ビニール傘を天に掲げながら地面から勢いよくジャンプして空中で数回転。着地の時にポーズを決める。回転数と着地のかっこよさを競う遊びをしていた。 気になった僕は少年たちに声をかけた。 「ねえ、それなんていう遊びなの?」 「・・・つむじかぜ遊び」 「へえ。なんで傘を持っているの?」 「傘があると空中に浮きやすいんだよ」 「そうなんだ」 「次は兄ちゃんの番なんだ。ほら見ててっ!」 どうや