多言語を学ぶメリット
英語だけでも習得できないのに、なぜそんなに多くの言葉(多言語)を学ぶ必要があるのでしょうか?今回は、多言語学習をすると多くのメリットがあることをお伝えします。
多言語を学ぶメリット
①英語が多言語で、わかるようになる
②壁のない開かれた心を持った人に成長する
③脳機能が向上し、アンチエイジングに効く
④マルチタスクができるようになる
⑤言語の維持
多くの言語を学ぶ意味はどこにあるのでしょう。
最近は「AIの翻訳技術が進めば、多言語を学ぶ必要はない」という声をよくいただきます。20年前には無かった意見。
確かに翻訳技術は、これからすごく発達していくと思うけど、今現在では翻訳機を使うと、やはり最終判断は人間にゆだねられています。おかしな翻訳もたくさん表示されるので、自分が言いたいニュアンスなのかどうかは、確認がかかせません。
しかし、コミュニケーションに関してはどうなのでしょうか?
ヒッポの青少年交流プログラムで、小学校3年生から海外へ約2週間留学することができる。
韓国にホームステイ留学をした小5の子が、「ホストが言葉がわからないから、携帯の翻訳機を使ってくる。何かあると、それを頼りにする。翻訳内容も、よくわからない日本語が表示されて、かえって意味がわからなかったりする。これでホームステイの2週間が終わってしまうのは、よくないな!私は機械(翻訳機)とおしゃべりをしに来たわけではない!と思ったから、ホスト家族に伝え、日本語がわからなくても、翻訳機を使わないで、韓国語で話してほしい」と自分から言ったそうだ。
ホスト家族と、自分との間に翻訳機という機械がなくなったら、アイコンタクトをし、ジェスチャーをし、相手に伝えよう、相手の言っていることを理解しようという気持ちでお互いコミュニケーションが始まった。そうすると、「不思議と、相手が何となく言っていることがわかるようになった」と、まだ10歳の子が話します。翻訳機を使わなくなった後のホームステイは、とっても楽しかったそうだ。
この子が特別なわけではなく、ヒッポでホームステイし、こういう出来事に出会った子ども達は、皆が口を揃えて同じことを言うのです。
人とのコミュニケーションで大事なことは、「相手に向き合うこと」。
目をそらして、携帯の翻訳機に目を落とすだけでも、子どもは寂しい気持ちになってしまうようです。子どもは本質を捉えます。そう思うと、「アイコンタクト」で、相手の眼を見るということは、「心と心をつなぐ」効用があるのかもしれません。
「翻訳機でいいじゃん!外国語は必要ないよ!」という声の答えになりましたでしょうか?
また、今、日本は島国で仕事で英語を使う人でなければ、必要がないのが一般的。将来困らないようにと、英語を子どもに習わす保護者の方が多いですが、将来、日本も、もっと国が開かれ、観光立国となり、飛行機も安くなり、on-lineも盛んになり、日本の少子高齢化で少ない労働人口を増やすためにも、外国の方と共生する日本になっているかもしれません。
何もしないことが危機回避になるのではなく、今の現状だけで判断するのではなく、柔軟に変化していくことが危機回避になるかと思います。早い方は、日本に住みながらにして、もうすでに多言語ライフを初めていて、今、3世代で多言語育児(TAGOIKU)で、マルチリンガル家族になっています。