楽天イーグルスの2024ドラフトを展望したい

こんにちは。Tagです。

いよいよ今月24日に迫った2024年度プロ野球ドラフト会議。プロ野球ファンの多くが楽しみにしているイベントでございましょう。私も楽しみです。

ここでは誠に勝手ながら、東北楽天ゴールデンイーグルスのドラフトを、願望も交えながら自分なりに展望しています。

※選手名は敬称略になります。ご了承ください。
※年齢は学年基準で表記しています。


全体の指名感

※「お前の考えなどどうでもいいんだよドラフト候補の選手を教えろよ」という方はこの項目は読み飛ばしていただくか、あとがきにリンクがあります、ドラフト候補の紹介をしているnoteをお読みください。


楽天の現有戦力と照らし合わせると、第一次戦力外通告期間で投手中心に放出を発表したというのもありますし、投手は多めに指名することになるのかなと思います。

しかし、投手偏重になってほしくはない。最終的に投手の方が多くなるのはいいとして、その場合は野手の上位指名も行った上で、投手5人野手3人のような形になってほしい。というのが個人的な願望です。

何故かと言うと、単純に投手も野手も必要だから。
たしかに今季は投手の成績が悪く、防御率で言えばリーグ5位のロッテ(3.17)に大きく差を開けられる3.73、失点数で言えばこちらも同じく5位のロッテ(495失点)に遠く及ばぬ579失点と散々。NPB全体が投高打低に終始した今季にも関わらず、である。
終盤には頭数が足りなくなって先発投手のチョイスにも苦しんでいたし、そうなると投手の補強は必須! と考えるのは自然の摂理ではあるし、実際必要なのだが、ならば野手は完全に後回しにしていいかといえばそうではないと個人的には考える。

野手の補強ポイントも考えてみよう。
パッと考え付くのは浅村栄斗の後継者候補になる長距離砲? それとも二遊間の補強? あるいは将来有望な捕手?

考えるにこれらはどれも必要だ。
そりゃ補強は必要だけど何年くらいは余裕があるよね、という話ではない。手を付けられるところから付けていった方が良い状況だと思う。

例えば浅村に次ぐ長距離打者を考えるとして、有望なのは安田悠馬だと思うが、それ以外には名前が挙がるだろうか。今年の実績としては9HRの阿部寿樹や7HRの辰己涼介・小郷裕哉が挙がるが、阿部は浅村より1つ年上で辰己・小郷は中堅世代の選手だ。そしていずれも純粋な長距離砲タイプではない。先の安田にしたってもう来年再来年には中堅の域に入ってしまう。そうなるとこのジャンルの選手は確保したい。

では二遊間の選手は?
今年は小深田大翔がセカンドで131試合、村林一輝がショートで138試合に出場したが、他は皆数えるほどの試合数に終わっている。選手の途中交代が少ない硬直した野手起用があったという側面はあるものの、村林が打率.241/OPS.583、小深田が同じく.229/.582の成績だったのだから、他の選手がもっと使われていてもおかしくはなかったはずで、突き上げが足りないのも事実。
あとは単純に若いショートの選手が少ないという事情もある。主にショートを守る選手は村林(27歳)、山田遥楓(28歳)、山﨑剛(29歳)と中堅が揃い、あとは離れて入江大樹(22歳)とワォーターズ璃海ジュミル(19歳)が控える。
こういう事情を考えると二遊間、特にショートの選手も確保したい。

さらに捕手はそもそも支配下選手が5人だけなので1~2人は補充したいし、不動のレギュラーとして辰己が君臨しているセンターにしても、FAや海外挑戦の可能性はあるのだから次に続く選手を考えたい。ベテラン勢の動向も考えておかなければならない。

ざっと列挙してみただけでもこの状況だ。
野手は野手で待ったなしなのである。

だから、できるならなるべく投手野手偏ることなく8~10名ほど指名してほしい。というのが私の指名感です。

注目の1位指名は?

さて、本題に入っていきましょう。
上でも述べた通り今年の楽天はドラフトで補充したいポイントが多くて予想はしづらいのですが、こういうnoteを書いてる以上はやらねばならぬ。

1位は投手野手どちらもあり得そうだなと思いますが、投手指名になる確率の方が高いのではないでしょうか。
投手なら2~3年でローテ定着が見込める即戦力級、野手なら将来的に上位打線での活躍を期待できそうな打者をチョイスすると思います。

投手の場合は金丸夢斗中村優斗、この2人のどちらかになると予想。

金丸夢斗(関西大/左投げ左打ち)は投手としての総合力の高さは随一の、押しも押されぬ今季ドラフトNo.1投手。今年痛めた患部が少し心配だが、問題なければ1年目から一軍で活躍しても驚かないほどの実力を持った選手だと思う。楽天のドラフトの傾向としてNo.1と評価した投手に行きがちという部分があるし、彼ほどの投手を無抵抗で敵に回すのはもったいないから突っ込むという考えもあるよなと思います。

中村優斗(愛知工業大/右投げ左打ち)は最速159km/h、ほぼ常時150km/hを超えるストレートを持つ投手。それでいて強力な縦のスライダーとそれらを操れる制球力も持ち合わせる。そして高校大学ともに全国区の強豪校の出身ではないところ、右の剛腕ながら身長が176cmと意外に高くないところなどの要素から、則本昂大とイメージを重ねて後継者として迎えようとする可能性があるのではなかろうかとちょっと思う。

野手の場合は少々予想が難しい。
楽天の外野手指名の傾向から見ると、1位指名候補の中なら渡部聖弥が好みに合うんじゃないかなと思う。ただ、入札するなら宗山塁石塚裕惺じゃないでしょうか。西川史礁も可能性はあると思うが、1位入札で野手を選ぶ場合は宗山塁石塚裕惺の可能性が高いと予想します。

渡部聖弥(大阪商業大/右投げ右打ち)は強肩強打の外野手。一発のパワーもさることながら、広角に強いライナー性の打球を飛ばせるバッティングが最大の魅力。送球の強さもかなりのものがある。今季はサード・セカンドとしても試合に出場しており、内野も選択肢としてあるのは楽天が好みそうなポイントだと思う。厚みのあるがっしりした体格の持ち主だが走力も兼ね備え、打撃ばかりではなく総合力がある。

宗山塁(明治大/右投げ左打ち)は「10年に1人の逸材」との評価を受けるほどの好ショート。なんと言っても魅力は守備の巧さで、既にプロでも一軍級の守備との声もある。打撃もバットコントロールに優れ安定して打率を残せそうなタイプでありながら、スタンドインを狙う強烈な引っ張りも持ち合わせており、単なる左のアベレージヒッターではない。端正なマスクの持ち主で華がある選手なのも魅力。

石塚裕惺(花咲徳栄/右投げ右打ち)は高校生No.1ショートの呼び声もある選手。ボールをバットの芯で捉えるコンタクト力に優れた、右中間にも強い打球が打てる打者で、打席での対応力は高校生離れしているものがあるとの評判も。将来的に打線と内野の主軸を務められるポテンシャルを秘めた選手。日本人ショートとしては比較的大柄な体格だが、守備も堅実にこなす。

西川史礁(青山学院大/右投げ右打ち)は打撃が魅力のセンター。初球からフルスイングを仕掛けられる積極性がありながら、それでいてコンタクト力も高く、長打力とミート力を兼ね備えた強打者。飛び級で選出された侍JAPANのフル代表でも3安打にファインプレーと結果を出した勝負強さも魅力。外野手としては3ポジションどこでもこなせそうだが、元々はショートの選手で、そっちのオプションもあるかも?

2位以下の指名は?

正直に言うとここから先が本当に読みづらい。何故かというと1位指名がどうなるか次第で指名パターンがけっこう変わると思うのと、個人的には避けてほしいと思っているけど、1位2位3位で投手3連打もあり得そうだから。あともうひとつ避けてほしいと思っている素材型すぎる選手の連打もあり得そうだから。
なので、何位で○○選手! というよりは、こういう指名になってほしいな~という、個人的な希望を書き連ねます。
この項目ではドラフト候補選手の紹介はありませんので、選手の部分だけ読みたいという方は例によって読み飛ばしてください。

まず、1位で投手を指名した場合。特に、金丸・中村のどちらかを指名できた場合は、2位は野手で行ってほしい。できれば、将来主軸を任せられそうな、長距離打者に育ってくれそうなタイプの選手。もしくは、ショートとして定着できそうな候補。このパターンだったら2位も投手で行く可能性はそれほど高くないと思うが、もしも連続で投手指名なら3位は絶対に野手でお願いしたい。
1位2位が投手で並ぶパターンは、金丸・中村を指名せず、または指名しても獲得できず他の投手を指名した場合だと、選択される確率が上がると思う。

逆に、1位で野手を指名した場合は、2位はほぼ確実に投手だと思う。投手で行ってほしいという願望込みで。ただ、1位指名が外野手だった場合はショートの選手を獲得しにいくパターンはあり得ると思う。その場合はやはり3位は投手で行ってほしい。1位指名がショートで2位指名が強打者タイプだったら、楽天野球団は相当気合入ってるかもしれない。なんとなく。
投手3連打よりは野手3連打の方がアリだとは思うけど、どっちにしろ3連打は避けてほしい。「指名したい選手がまだ残ってるけど投手が予定の人数になってるから指名できない…!」みたいな感じで4位以降の指名に影響が出る可能性があるし。

ここまで読んで「投手1位でも野手1位でも予想がほぼ裏返しじゃねーか」と思った方もおられるかと思います。
それはその通り。私は今季のドラフトでは、可能なら1位2位でそれぞれ投手野手の軸となってくれそうな選手を確保してほしいと考えています。
堅実に戦力化できそうな選手ももちろん魅力的ですし、チームを作っていく上では必要なピースですが、今季のドラフトでは大成したら何年もチームの軸・顔として活躍してくれるような、スケールの大きい選手を獲得してほしいと願っています。


残る4位以下では着実に戦力を集めてほしいなと思っております。
じっくり育成して大きく花開きそうな選手も魅力はありますが、そういう選手ばかりを揃えるのはできれば避けてほしいのが個人的な感情。全体のバランスを見ながら1人2人ならいいかなと思うんですが。
理由は「今季の選手のやりくり見たらやっぱ早期に戦力化できそうな選手も欲しい」という考えと、「来季の戦力や監督的に、一軍でもある程度格好がつく若手ならスポット起用できるタイミングはありそう」という予想。
二軍でじっくりという選手ばかりではなく一軍でも起用が見込めそうな選手を揃えて、「二軍で課題研究→一軍の試合を経験→結果出たら更にチャレンジ、出なけりゃまた二軍で課題研究して次の一軍起用機会に備える」というサイクルを楽天でも実現できないかな~と考えています。

あとはやはり投手陣の厚みを増すための指名も必要になりますよね。
流石に今季はカツカツ過ぎた。よく登板過多を何人も出さずに終えたなと感じるレベルにカツカツだった。量だけじゃなく質も上げたいけど、贅沢ばかりは言えないのでとりあえずは人数を確保してほしい。
最終的な支配下登録人数が65人だった今季は、一軍二軍ともに選手のやりくりがかなりしんどいことになっていたと感じますので、上で述べたように、支配下で野手も含めて8~10人くらい指名していいんじゃないかと思います。

育成指名については森井社長のインタビューなどを見る限りでは、獲らないか獲っても1人くらいになりそうだなと思うので、特に論じなくてもいいかなということでここではスルーします。とにかくまずは支配下指名です。

あとがき

感覚的な話が多い乱筆ですが、お読みいただきありがとうございました。
ここまでが長くなりすぎたので、個人的に注目している選手、楽天に来てほしいなと考えているドラフト候補の選手については別のnoteに分けました。
よければどうぞそちらもご覧ください。

投手編はこちら

野手編はこちら


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