Glasarbeiten/花隈千冬

日陰を選び歩く背中を
坂道の先に見た夏の日

光の加減で話したこと
わからないと言った僕を呪うこと

透けた輪郭の内側が空っぽで満ちる
もう何も覚えちゃいないんだ

「壊して 細工を僕に施して」

美しいあなたの名前を
あのとき咄嗟に呼べたなら
こんなことを歌う必要なかったかもな

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