【ライブについて】第3章─プロとアマ─
2章書いた直後、3章書いてますw
まあ続きです。
2章でノルマの話などもきちっとしたのでご理解頂けてると認識し、ペンを進めます。
ひとつ言えることは。
バンドより弾き語りの方が『音楽で食える』可能性が高いと思うのです。
まず、バンドが出るライブハウス。
ノルマだいたいチケット2,000×10〜20くらいですかね。
てことは21枚以降フルバックだとしても、30人呼んで20,000(ノルマ分引かれて×10)
4人バンドならこれを÷4=5,000
ひとライブひとりのギャラが5,000円
30人呼んで、ですよ。
もちろん有名になればチャージも上がりますけど、これで食っていこうと思えば相当上げないとね。
ところがライブバーだとノルマないところがほとんどですので、2,000で10人来てくれれば20,000。
5人でも10,000。
もちろんチケットフルバックだった場合ですからここまで大出血サービスはなかなかあり得ませんが特に界隈、ツアーミュージシャンには優しいというのが常例ですのでこのパターンが多いですかね。
バンドもツアー先ではノルマ取られないというのが定石です。
とは言え、食うのはなかなか難しいでしょうね。
ソロだとこれが叶う。
やはり毎度地元で演奏してたのではいくらファンの方だって毎度来るのは難しい。
なら様々な場所でやるべきなのですが、その動きもソロなら叶いやすい。
6泊7日で宿賃7,000×6=42,000
移動費往復20,000
食費3,000×7=21,000
ライブ5本やったとして、毎度10人呼べたなら100,000
ギリギリプラスが出ます😅
まあ時にはチャージ3,000の日もあるでしょう
車中泊もあるでしょう。
行く先々にお世話してくれるひとが居たりすれば、宿賃は少し抑えられる。
ツアーミュージシャンの方々はもっと安い宿に泊まる、などの工夫もされているようです。
これをやろうと思えば、当然定職に就くのは難しい。
この生活で食って行くなら前章で述べた『仕事』という感覚も芽生えるかも知れない。
そこまで追い込まれたなら路上でギターケース開いて歌うということも厭わないのかも知れない(自分の気持ちを話してます😅)。
さて。
これがツアーミュージシャンの現状です。
仲良くなったツアーミュージシャンの方々も居ますが、こんな金額の話は当然したことはありません。私の予想の範疇です。
これくらい過酷な状況で生活されています。
ただこの章で話したいのはそう言った内容ではない。
前章が絡んでくるわけですが。
そのツアーミュージシャンたちが地方地方で毎度ワンマンライブ行う訳ではありません。
つまり地元のミュージシャンとの共演もあるわけです。
前章で述べた私の考えでは「全員がプロミュージシャン」です。
それで食ってるかどうかでプロとアマの線引きはしたくないのです。
例えば私は、別に仕事をしています。
生活費を稼ぐための仕事です。
界隈ほとんどの人がそういう活動です。そういう人たちが奏でる音楽はアマチュアでしょうか?
逆に言えば、定職を捨ててツアーに出たミュージシャンはみんなプロでしょうか?
言いたいことは「ツアーミュージシャン、別に偉くないぞ」ということ。
もちろん尊敬します。憧れます。自分にもできないものだろうか?といっちょ前に考えることもしばしばです。
とはいえ仕事しながら演奏してる人にも素晴らしいミュージシャンはたくさんいます。
またツアーミュージシャンにも「…え?」って思うひともたくさん居ます。
仕事しながら演奏してる人の方がお客さん集める場合もあります。
まったく人気のないツアーミュージシャンもいるでしょう。
人気商売ですから、結局もの言うのはこれだけなんですよね。
私がノルマ制に寛容なのはシステムに納得してるからなんです。
儲けに繋げたいならお客さん集めること。
とは言え場所提供してる人にだって生活がある訳ですから、タダで借りるなんてできない。
それも含めた儲けにつなげるのが道のりです。
ツアーミュージシャンはそれを取っ払われるわけではない。
地元に根付いたミュージシャンだって条件は同じのはずなのです。
好きで勝手にその生活始めたわけですから。
定職を捨てたからって賢いとは思えない。
好きなことで食べられてる、と謙虚になることこそが正しい道だと思うのです。
人気って不思議でね。
めちゃくちゃ才能あるのに芽が出ないひともたくさん居て。
「なぜこのひとが?」って人が有名だったりすることもある。
私が気付けない魅力があるのかも知れませんが。。。
ホント、オープンマイクしか出ないひとの中にも巨大な才能が隠れている場合がある。
もっとフラットにするべきだと思っているのです、ミュージシャンすべて。
「良いものは良い!」それだけでいい。
ツアーミュージシャン、音楽で食えてるひと。
はあくまでその中から抜きん出たものであって欲しいと思っています。
ノルマも条件も同じでね。
※とは言え、小生も遠征先では甘やかされることがあります。それはほんとただただ、ありがとうございます。
いつかご期待に応えられるように、精進して参ります。
たぶん最終章ですが、追加の可能性も考え、第3章としておきます。