見出し画像

作詞と作曲2

(前回の続き)
未だ歌詞がつけられていない(まさに)迷曲がたくさんあるんです。
「これはヤバい曲ができた!」って思っても歌詞ができず、ずっと放置してるものがホントたくさん。
一年越しで歌詞ができた!って曲も実はまあまああります。
ライブでよく取り上げる曲で言えばお相撲のことを歌った【はっけよいろ〜る】
ボサノバ風の曲【ソカルティナ】
これらは曲が出来てから歌詞が出来るまで一年ほどかかりました😅
ちなみに今年の曲では『ひとりドゥワップ』の【Hey!Miss Garcia】がそれ。曲はちょうど一年前にボイスレコーダーに吹き込んだものでした。
【ソカルティナ】に関しては何度も何度も書きかけてはやめ、書きかけてはやめ、の繰り返し。
結果的に『主人公の女の子が最近付き合い出した彼氏に会いに行く、その時の心情』を描いた歌詞(物語)になったんですが、最初は『小さい身体でひとり弾き語りでパンクロックを歌い散らす女の子』というニュアンスで作詞を進めてましたw
...おお!もしやと思い探してみたらまだ残ってた没作。



これはハズいwww
ただ、今日僕が伝えたい内容にこれはとても良い例なんですよ。
曲にはメロディとリズムがあります。
同じように言葉にも音があります。
これがハマらないと曲として成立しない。
そのように僕は考えています。
メロディとリズムにテキトーに言葉乗せれば完成!ではないんですよ。
それでは曲が台無しになる。
例えば歯切れの良いリズムで進行するメロディで『とうふはふはふやわらかおいC👍』ではハマらんでしょ?
いやわからんけどw
天才、向井秀徳氏がそういう言葉を探してくるのが上手いんですよね〜


「さっ!ぷう!けいっ!」
「ぼう!かん!しゃっ!」
とかこれはすごいね。

そういう意味では世間的によく使われる「君が好きさ。僕のそばにおいで。すべて忘れて、抱きしめてあげるから」って言葉がとてもメロディとリズムにピッタリハマるんでしょうね(皮肉)

なんでも良いんなら歌詞なんてすぐ出来るんですよ。
いやはや音がムズイ。言葉の音。当然意味を無視することはできないですし。

奥田民生氏の【スカイウォーカー】

これが目指す作詞です。
まるで曲と歌詞が一体化している。
お互いが引っ張り合ってる感じ。
この弾き語り動画でもじゅうぶんわかると思いますが、最後の「どっちでもいいことだ、幸せと呼ぼう」のところは初めて聴いた時「おおおお...」って感動した。メロディ(というか民生氏独特のコードのニュアンス)と、歌詞の結末が見事にハマりまくってる。
憧れの一作です。

あとは浅川マキ氏
有名どころでは【あの娘がくれたブルース】【にぎわい】など。そして僕が大好きなのが【引越し】って歌詞。
このひとのすごいのは情景だけをつらつら並べて「さびしい」「かなしい」「つらい」をほとんど言葉にしないでそれを見せるという手法。
【引越し】は言葉も少なく語り部の心情を見事に描いている。
これがやりたいんですよ。

「君が好きさ、そばにおいでよー」ではないんですよwww
なんだ有線、どうなってんだ日本。
いや、素晴らしい若手もたくさん居ますけど。

そういう意味で2024年たぎり屋曲は自信作なんです。
先週から続く長い結末www
言葉の音が悪くなく、物語もちゃんとしてる。
そしてバラエティに富んでいると本人は申しておりますw

問題は歌詞が覚えられないことw
この記事が出る頃にはすでに人前で全て演奏されているかと。
その頃歌詞は覚えてますかー?
(5月9日、記)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?