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「Plastics」展 – 社会の変容に挑む3人のアート

2月21日からタグボートで開催されているグループ展「Plastics」
本展には、手島領フルフォード素馨南村杞憂の3人のアーティストが参加しています。

「Plastics」
2025年2月21日(金) ~ 3月11日(火)
営業時間:11:00-19:00 休廊:日月祝
※オープニングレセプション:2月21日(金)18:00-20:00
入場無料・予約不要

会場:tagboat 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F
https://maps.app.goo.gl/VC4TyZRJPxmfJHhD7


「Plastics」

「Plastics」という言葉には、「偽物の、うわべだけの」というスラング的な意味と、「可塑性(plasticity)」—形を自由に変えられる性質—の二つの意味が込められています。この二つの概念が交錯しながら、アーティストたちの作品をより深いものにしています。

日本のアートシーンでは、個人的な感情や考えを表現する作品が多いですが、本展に参加する3人は、個人の枠を超えて、社会や時代に向けた鋭い視点を持ち、それぞれの作品に現代の空気を映し出しています。

手島領 – 「BABY BOY」に込めた社会のリアル

「Plastics」展示風景

手島領は、象徴的なキャラクター「BABY BOY」を通じて、パンデミックやガザ地区の紛争といった現代の重大な問題に触れています。可愛らしい見た目とは裏腹に、作品のテーマは重く、観る人に強い印象を残します。

社会的な孤立や戦争の悲劇を、手島は正面から捉え、作品を通じて「忘れてはいけないこと」を私たちに投げかけます。彼の作品に触れることで、現実と向き合うきっかけが生まれるはずです。


フルフォード素馨 – 「FAKE News」が突きつける情報のリアル

「Plastics」展示風景

フルフォード素馨の作品は、「FAKE News」をテーマに、現代社会にあふれる情報の矛盾を鋭く突きます。メディアが現実を歪め、虚偽を拡散する仕組みを視覚化し、情報があふれる時代に必要なリテラシーを問いかけます。

「情報が多すぎて、何を信じればいいのかわからない」——そんな現代において、彼女の作品は私たちに「考えること」の大切さを思い出させます。


南村杞憂 – ネット世代の言葉が映す時代の変化

「Plastics」展示風景

南村杞憂は、SNSやネットスラングをテーマに、言葉の変化をアートとして表現しています。若者たちが使う独特の言葉は、時に社会的なメッセージや皮肉を含み、その背景には文化や価値観の移り変わりがあります。

南村の作品は、日常的に使われる言葉を通じて、現代社会のリアルを映し出します。何気なく使っている言葉の奥にどんな意味があるのか、改めて考えるきっかけを与えてくれます。


変化を映し出すアート

本展に参加する3人のアーティストは、それぞれの視点で現代社会に切り込んでいます。手島領は社会問題に、フルフォード素馨はメディアの矛盾に、南村杞憂はネット文化に焦点を当て、作品を通じて時代の流れを描き出します。

彼らの作品は、プラスチックのように柔軟に形を変えながら、社会のメッセージを表現するものです。ぜひ本展を通じて、アートが持つ力を感じていただければと思います。



「Plastics」
2025年2月21日(金) ~ 3月11日(火)
営業時間:11:00-19:00 休廊:日月祝
※初日2月21日(金)は17:00オープンとなります。
※オープニングレセプション:2月21日(金)18:00-20:00
入場無料・予約不要

会場:tagboat 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F


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【コラム著者 株式会社タグボート代表 徳光健治のX(Twitter)はこちら】

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