どうやって、全員が主役だけどブレない組織をつくっていくか 〜たがやすを事例に、経営理念の要素を抽出するワークショップを紹介〜
■この記事はこんな方におすすめ
・進む方向性にブレを感じてなんとかしたい個人事業主、法人の方
・主体的な組織風土づくりをしたい方
・組織開発のワークショップに興味がある方
早速ですが、組織づくりの大きな流れとして、以下を実践しています。
参考:「入門組織開発: 活き活きと働ける職場をつくる」中村和彦氏(2015)
今回はオンラインでの自社内ワークショップを行いました。
理念や会社の方向性、一人で考えがちでしたが、メンバーで対話する場を持つことで、パワフルなキーワードが見つかりました。この記事をご覧になった方が、少しでも一歩前に進むための参考になれば幸いです。
※別記事として今回のWSの「対話の中身」をまとめています
背景
たがやすは創業1周年。役員2名と経理1名。2019年から、全員で会うのは、月2回はリモートでの打合せ時。懸念として案件の増加、多様化、事務的なシステムの不十分さ、コロナの影響や対応、、、正直に言えば、「案件取れるか」、「継続するためにどう運用するか/仕組みをつくるか」、「目標をどうするか」に集中し、大切なことを見落としていたのです。
それは、自分たちが何を大切にして、どうしていきたいのかでした。
「一人ひとりが輝く土壌をつくるために、たがやすが大切にしていることは何か?」をもう一度見つめ直す必要がありました。全員が心から働きたい会社として、たがやすが大切にしていることを、今いるメンバーで共通言語化しておきたかったからです。ワークショップの結果、「たがやすとして大切にしていること」、「強み」、「現状」について、パワフルな形で共通認識が生まれ始めていると感じています。経緯をシェアし、ご覧になった方が、または組織が、少しでも一歩前に進むための参考になれば幸いです。
どんなワークショップ?
普段は、クライアント様の悩みやニーズをもとに以下を顕在化します。
・構成するメンバー個々人が大切にしていること
・組織として共通の根底に流れている大切にしていること
・描きたい未来
これらを共通言語化することで、
・自分ごととして捉えられるビジョン
・現状認識や課題
・新たな価値創造(商品開発)の種
が見つかるワークショップです。今回は自社に客観的な視点が必要だったので、NPO法人Giftの荒川隆太朗さんにファシリテーターをお願いしました。
・今回のワークショップでざっくりやったこと
・事前準備
・そもそも経営って何?様々な言葉の定義を揃える
・一人ひとりが大切にしていること、お互いを知るワーク
・潜在的な価値観(大切にしていること)を言語化(顕在化)
・共通言語のイメージ化
以下、少しずつ説明します。
・事前準備
今回は客観的な視点を入れるため、準備も荒川さんに依頼しました。
■下打合せ:課題感を共有しつつ、対話しながら問題点の見立てを特定
■メンバー(私も含め)へ個別ヒアリング
■本打合せ:改めて当日の課題感とゴール感の設定、当日スケジュール設定
日常クライアント担当者様や、経営者様にワークショップを実施する際には、「始まる前、めっちゃドキドキする。何が出てくるんだろう?」といった声をお聞きますが、本当に自社でも私自身もめちゃめちゃドキドキしました。目的と目標定まりました。
当日を迎えます。
・そもそも経営って何?様々な言葉の定義を揃える
皆さんは、経営って何?と聞かれたら、どう答えますか?実は、この時点で一人ひとり捉え方が違っていたります。言葉の定義が異なるのに、どうして「経営」について対話できるでしょうか。いくつかの定義の認識を確認していきました。
定義のズレが生むもの、揃えた時の強みは、いずれ別記事にします。
・参加者の関係性を構築(お互いを知るため対話)
■3ステップで実施
①みんなが〇〇さんに感じていること、大切にしてそうなことを伝える
②〇〇さんがストーリーを話す
③聴いた人が感じたこと、共感したことを伝える
ここでの対話から、共通で大切にしている言葉、エネルギーの高い言葉が出てきます。中身の詳細はこちら↓
・組織の大切にしていることへの対話へ
■ここでのポイント
・今まで出てきた言葉を振り返ってみる
・思ったことは場に出してみる
上の様に、行ったり来たりしながら、グラフィックに描きました。
・大丈夫、一人じゃない
変化が激しい時こそ、あらゆる視点を交えて対話していくことで、気づきが得られます。今回のワークショップでは、経営理念を取り扱いましたが、関係者が集まり多角的な視点から、起きていたことを見つめたことで、価値観が深まったと考えています。
大丈夫、一人じゃない。全員が主役だけどブレない一歩。
ただの安心感ではなく、自分たちが変化する勇気が湧くための安心感。
みんなで考えてみませんか。
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