喧嘩とどう向き合うか
思えば私は碌に喧嘩をしたことがない。
最後の記憶は小学生のときで、何が原因だったのかはさっぱり覚えていないけど、クラスのやんちゃな男子相手にテレビで覚えた悪い言葉を頑張って使っていたような気がする。
ということを人に話すと、大抵「優しいんだね〜」と言われるんだけど、でも多分、私は優しいから喧嘩しない訳ではないと思ってる。
例えば何かしらムッとするようなことを言われたとしても、「今言い争うことで今後この人とのコミュニケーションに支障が出ると面倒だな…」とか考えてしまって、愛想笑いか同調するかで曖昧に濁してしまう。
それは「優しさ」とは全然違うもので、どちらかというと「卑怯」に近いと思う。
私は、喧嘩の経験がないことをコンプレックスに感じている。感情をむき出しにして誰かと話し合ったことがない。自分の心を守るために誰かに怒ったことがない。
そんなことを繰り返した結果、大事な場面で発言するのを躊躇してしまうし、自分の気持ちを人に伝えるのがへたくそになってしまった。
これはいかん〜と思いながら、私も友人たちもみんなもう「いい大人」になりつつあって、今更喧嘩がどうこうなどと言っている年齢ではなくなってきてしまった。
いきなり誰かに喧嘩しよ!とも言えないので、ひとまず思っていることをきちんと伝えることを意識するようにしてみている。今のところ目にみえる効果はないけど、数ミリずつは前進している感覚がある。これからも頑張って喧嘩するぞ。
でも結局は怒ると疲れるからかもしれない。
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