見出し画像

エモい

こないだブルーロックという漫画を読みました。ストライカーにはエゴが必要だ!ということで、サッカーで圧倒的なゴールを自分のエゴで作り出すのだという感じ。ブルーロックは面白いので興味ある方は読んでいただくとして、今日は別にその話ではない。ブルーロックの中で、すごいプレーをすると「エゴいエゴい」みたいに言うんです。その話。

いや〜日本語って超むずいな〜と。

エゴって外国語を持ってきて、「い」をつけて形容詞っぽく使うという高等テクが小学生でも見る漫画でも使われてる。さっき「むずい」って使ったけど、むずかしいを略して「むずい」もある。「キモい」なんて、気持ち悪いの略で、気持ちいい方の略ではない。「バトる」とか「ディスる」は英語の動詞化している。「バトる」に至っては、「バトル」と「バトる」は表記の妙、かつ言い方も違う。すごいというか不思議というか、ほとんどの日本人は説明しなくてもなぜか意識せずにできる。

英語を勉強してると、単語は色々あるけどそんなに変形しないじゃないですか。スラングっぽい言い方とかもあるんだろうけど、「むずい」とか「きもい」とかって日本においてはすごく日常に溶け込んでいるような気がするんですよ。
と、こう書いてみたんだけど、英語にもきっとそういうのあるし、中国語にもベトナム語にもタイ語にもあるだろうなと考えるとネイティブスピーカー!みたいなのって相当ハードル高いなと。全ての言語が文化と精神に紐づいているのか?という深遠な気持ちすらでてくる。

先日ウチの娘が「なんで英語勉強しないといけないの?!つか、なんでそもそも日本語しゃべってんだ!最初から英語にしとけよ」みたいなことを世界の片隅(家)でぶちまけてた。一方で、バングラデシュのダッカ大学を訪れたときに紹介されたんだけど、ベンガル語を守るために戦ったことが国の歴史に刻まれているらしい。マレーシアは、英語・中国語・マレー語が入り乱れるけど、これが日常の場合はどんな気持ちなのか、それはそれで僕は分からない。

日本人だとしても、言葉でのコミュニケーションはいつも足りない部分があるし、違う言語では本当の言葉を交わすことはできないかもしれない。デジタルデザインは世界に広がっているので、僕たちがつくったものも、見たことも話したこともない人たちが触れることもある。そして少し、その人たちが遠すぎると感じて打ちひしがれることもある。だからスティーブ・ジョブズが言っていたことを最後に載せておきます。

あなたが心をこめて素晴らしいものをつくれば、何かが伝わる。
ー スティーブ(2007)


本コラムは、アジアを中心に展開するデザイン&テックカンパニー「フォーデジット」の社内報にて連載中のものを抜粋して掲載しています。

▼フォーデジットでは、より良いものづくりに一緒に挑戦する仲間を募集中です。カジュアル面談も行っていますので、ぜひお気軽にご連絡ください!