妄想家族 『真相』
ようやっと手に入れた母のコーム…後日談
母は密かに悩んでいた
シャンプー後にコームを遣おうとすると、いつも表面がてかてかしているのだ
もしや!? そんなに脂ぎっているのか…と
コームを手にするたびに落ち込む日々
そうだ、新しいの買おう!
ギっているのかすら確信が持てないまま、新しいものにしたからと言って、問題が解決するとも思えなかったが、とにかくン十年と使い続けたそれに『さよなら』を告げ、心機一転しようと思ったのだ(浅はかなり)
そうして娘と探す日々・・・・
ようやっと届いた新しいコーム
苦労の末手に入れた愛用品との出会い
さて、ふろ上がり
てんてんてん・・・・で、ある
やっぱりぎってる!?
靄はこれは認めざるを得ない、バーコードのおっさんのヘッドのように、母のヘッドもキラキラと輝くポマード状になっていたのかと・・・・
いやいやいや、まて!
昨今、感想が激しく、皮が剥けるほどの母のヘッドだ。今さらギラギラ要素がどこにあるのだ!?
母「ねぇ、あたしの頭、ギってる?」
娘「なんで? そんなことないでしょ」
母「だって、いつもコーム遣おうとすると、ギラギラしてるんだもん」
娘「あ~ごめん。それあたしだわ」
母「あ?」
娘「オイル遣う時はそういう櫛の方がなじむって書いてあったから」
母「え? あんたも使ってたの?」
娘「うん。いつも使ってるよ。だから一緒に探してあげたんじゃん」
母、涙・・・・ほろほろほろ
娘「え、なんで?」
お母さんは、てっきり、
自分の頭があんなに
油ギッシュなのかと思っていたんだよー!!
毎度毎度、母を悩ませていたあのキラキラは、母の自然ポマードなんかではなく、娘の仕業だった(;一_一)
おわり
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まだまだ未熟者ですが、夢に向かって邁進します