壁にガムテープ
そんな場所がうちにはある
男の子がいる家なら、もしかしたら経験があるかもしれない
男の子だけじゃない
やんちゃなお父さんも然りだ(特に体育会系)
なんなの!?
壁を素手で壊せる自分を知りたかったの?
それとも力強い自分を鼓舞したかったの!?
漫画の世界の話じゃない
穴が開いたら修理しないといけないの、お金がかかるの!
次の週にはキレイにふさがるドラマやアニメと違うのよ
そう言えば、壊さなくてもわたしの妹の家の壁にも穴が開いたことがある
妹が階段から落ちて、でんぐり返しでそのまま壁に激突した時だった
おそらくそれは、本気でアニメのように転がったのだと想像する
かくいう我が家も「こんなに簡単に壊れると思わなかった」
・・・・と、言い訳した男の子がいる
同級生の家の壁が「穴だらけ」だという話を聞いたあとだった
まるで障子を破く子どもを見た子どもが、悪気もなく真似をするように
別に反抗期でもなんでもなく、ちょっと試した結果がこれだ
我が家は「鉄骨住宅」で、壁の中の空洞が多い(多分)
この壁は2階だが「ここからGが出てくるかもしれない」と脅したら
この結果である・・・・
まさに「壁にガムテ―プ」
いつかこの壁は弁償してくれるつもりはあるのだろうか
だが今は「そんなこともあったね~」と、見るたびに懐かしむだけ
むしろいい思い出としてずっとこのままなのだろうか
それともいつか「若かったな~」と、我が子にでも語るつもりだろうか
このまま放置しても問題はないのだろうか
風化して穴が大きくなったりしないのだろうか
最近だれもこの壁について触れないがもう忘れ去られてしまったのだろうか
それとも見ないふり!?
・・・・というわけで、
いろんな武勇伝が耳に入ってくる
あ、男の子ややんちゃなお父さんだけでなく、
遅れてきた思春期とか、血気盛んな娘とか、口より手が早いママンとか
壁と闘える人種はいろいろといるみたいだ
あるママ友は「修理をするのはあきらめた」と言った
またあるママは自分で壊して静かにガラス屋さんを呼んでいた
仲良しのママは「子どもを殺す気か」と旦那さまという壁に拳を突き立てた
問題のある家庭もそうでない家庭も「壁が綺麗だから平和」とは言わないが
「壁にガムテープ」はわりと、そう古くない家にもあるということだ