妄想家族 『続・星野さんち』
相変わらず母は送迎に忙しい
息子は最後のレポートを終え、その時点でもう、すでに冬休みのようだ
今は卒業後の生活のため、アルバイトに勤しむ毎日
娘は変わらずに勤労の人。上司が結構な年齢の融通の利かない独身女性で、苦労しているみたい
母は専業主婦。相変わらず昼寝と愛犬と戯れることに日々を過ごしている
そしてやっぱりドライブスルーをやめられない
駅の帰り道、いつも気になる一軒家『星野』さん
相変わらずお庭が綺麗…そうやって眺めていたら、住人の車が帰ってきた
お!?
ようやっと、星野さんに会えるのか?
・・・・と、思いきや、死角になってよく見えなかった
でも、ちらっと見えた頭頂部を見る限り、やはり「星野源」ではなかった
当たり前か
そしてそこから妄想の嵐
彼は、もしかしたら、独身なのかもしれないと想像した
でも、だとしたらあの整頓されたキレイなお庭は、だれが? 母親?
植木好きの紳士なのだろうか
星野源ではなかった
それだけでいいじゃないか
しかし、まだまだ、
まだまだ、気になってしょうがない母なのだった
まだまだ未熟者ですが、夢に向かって邁進します