ささいな幸せを積み重ねて
私達家族の住むサンフランシスコベイエリアと呼ばれる地域は夏でも涼しい日が多い。
霧の町と呼ばれるサンフランシスコ。
霧に覆われた町は日差しが当たらずとても涼しくなる。
朝晩は寒いほどだ。
だからこの地域の家には暖房はあるが冷房はない。
冷房はなくても夏を乗り切れてしまう。
暑いのが苦手な人にとっては避暑地として最高に過ごしやすい町である。
けれどもやっぱり暑い太陽の日差しが恋しくなる。
夏を感じたくなる。
そんな時にごくまれに、霧がなく、燦々と太陽が照りつけて、真っ青な空を仰ぎ見れる日があると、この町の人々はこぞってビ-チに出向き、Sunbathingをする。
昨日はそんな日だった。
友人達とランチに行き、そのまま帰るのはもったいないほどの良いお天気。
ビ-チに行くような装備は何もしていなかったけれど、とにかく青い空と青い海見たさに、車で10分のビ-チへ向かった。
今年は旦那氏が忙しすぎてどこにもバケ-ションには行けなかったけれど、たまにこうやって家族で少しでも公園に行ったりハイキングに行ったり、ビ-チに行ったりできるだけで、幸せな事だと感じられた。
砂浜の砂は暖かくて気持ちがよかった。
海は青くてキラキラ光っていて、サ-ファ-達が気持ち良さそうに波に乗っていた。
ビ-チでくつろぐ人々を見ていると平和な気持ちになった。
2歳の娘は1時間ほどずっと砂遊びに夢中だった。
家でテレビを見るより、おままごとをするより、粘土をするよりもずっとずっと集中していて驚いた。
今日はたくさん、ささいな幸せを感じることができた日だった。
一緒にランチに行ける友人達がいてくれる幸せ。
夏を感じられる幸せ。
愛すべき家族がいる幸せ。
娘達の成長を見守れる幸せ。
自然の恵を感じられる幸せ。
そんな夏の1コマ。