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『ごめんなさい』

「昨夜、一晩中、何度もあなたを探したよ」

起きたとき、お父さんに言われた。

「目を開けるたびに、あなたがいなくて」

年明け2日から12日までの私の無茶ぶり。

それに対して、お父さんは文句も言わず夜中 付き合ってくれ、私がカロリーが切れる夜中の3時4時、サンドイッチやインスタントラーメンを作ってくれた 。

お父さんと会話することもなく、お父さんを見ることもなく、お父さんの血圧をチェックすることもなく、ただ 闇雲に仕事に没頭していた私。

それだというのに、お父さんは私の心配ばかりしていた。

慙愧の念に襲われる。

「あなたを探しに行ったよ。あなたはふらふらしながらトイレに行ったり、もうこんなに痩せて 薄っぺらで布団の中にいるか すら、布団をめくってみないと全くわからなかったんだ」

その言葉を聞いて、胸が押しつぶされそうだった。

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