生い立ち9〜27歳〜
27歳
母が亡くなった日から
私はただただ泣くか、放心状態で何もできませんでした。
本当ならば親ひとり子ひとりなので
私が役場関係の手続きや葬儀関係の手配をしなければなりませんでした。
しかしありがたいことに家族が全て動いてくれました。
近い身内で母が1番最初に亡くなったため
当時家族や親戚がまだ健在でした。
祖父母、叔母2人、叔母の配偶者や彼、従兄弟3人。
祖父母関係の親戚もたくさんいました。
たくさんの方に助けられたなとつくづく実感します。
みんながいる間に亡くなってくれたのは、
母の優しさだったのかもしれません。
親孝行ならぬ、子孝行な親です。
私がまだ心の整理ができず、訳も分からず、ぼーとしている間に
母の葬儀は無事に終わりました。
母が亡くなってから葬儀が終わる3日間は
たくさんの人が周りにいてバタバタしていました。
この時は気がつかなかったのですが、
大阪に戻ってきた夜、初めてひとりになった時の孤独感を
今でも忘れることができません。
これから私はずっとひとりなんだと。
まだ当時は祖父母や叔母たちもいたのですが
唯一の家族の母を亡くした喪失感は大きかったのだと思います。
どうしても私にしかできない仕事の業務があったため
葬儀の翌日から仕事復帰していました。
すぐに仕事復帰したのは、メンタル的に良かったと思います。
ひとり家にいても、ネガティブな思考回路になり
メンタルがより弱ってしまったかもしれません。
こうして少しずつ日常生活へと戻っていきました。
この頃から家族が亡くなったり、
ひどくメンタルがやられてしまうと
行動や精神が子供のようになってしまう症状が出るようになりました。
私は勝手に赤ちゃん病と呼んでいます。
母が亡くなった時が1番ひどかったので、母の死が原因なのでしょう。
普段の生活ではできるだけ出ないように抑えているため、
ひとりの時、幼なじみや心を許せる友人の前では今でも赤ちゃん病が出ます。
ほんと幼稚園児みたいなんですよ。喋り方や行動も全て。
普段の生活では支障はないので、
(友人のみんなには迷惑かけているかもだけど。ごめん、許して。)
病院に行く予定はないのですが、気になってネットで調べたことがありました。
症状的に近いのは幼児後退かなと。
ひどい方だと本当に赤ちゃんのようになってしまうようなので、
私はまだ軽度な方なので助かっています。
“私、永遠の3歳児やねん!ぜーんぜん中身大人にならんねん!”と
笑いっぽく言っておけば、問題ないですから。
あほそうな人やなと思われるくらいです。わら。
そんな軽度の私でも、
家族が亡くなる度に赤ちゃん病がひどくなってしんどかったので、
重度の幼児後退の方はきっとすごくしんどいのだろうなと思います。
無理はしないでください。
一生赤ちゃんでもなんとかなります。
自分を否定せず、無理に治さなきゃと焦らないでください。
赤ちゃんなあなたでも受け入れてくれる方はいます。
そんな方とたくさん出会えますように。
私は一生幼稚園児のまま生きていく予定です。
友人の方々、これからも私のお世話をお願いいたします。わら。
どんな時でも人に感謝しながら生きていますが、
この母の死をきっかけに、
より人との繋がりを大切に生きております。
人は結局最後はひとりなんだと思っております。
しかしひとりだからこそ、ひとりでは生きていけないものです。
この感情を言葉にするのは難しいのですが、
私はひとりだけどひとりではないのです。
私は今日も孤独と人の優しさの間で、元気に生きております。
生い立ち10〜28歳から30歳〜へ続く…