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高円寺へ(前編)
7時起床、のはずが8時50分起床。
誰と約束しているわけでもないので、あ〜起きるの遅くなったな〜くらいで悠々としたく。トイレに行ったあと部屋のカーテンを開けて、ぐしゃっと折れた布団をなおして、エアコンのリモコンを元の位置にもどして、落ちた髪の毛をかんたんに拾って、ベッドを壁際に寄せる(寝るときだけ壁から離している、壁の外側から伝わる寒気から遠ざけるために、きもちてきに)。いろいろとリセットしていたらもう10分経ってしまったなぁと思う。朝の時間は過ぎるのが早い。
9時。お湯をわかしているあいだに顔の準備。さいきん眉に上書きするパウダーをたくさんつけてしまいがちでなんかよくない気がして、今日は少量にして毛の足りないところはペンシルで補う。そしたらいつもより地毛の形を生かした眉にできたと思う。よいのでは。生まれ持ったものを生かしたいと思うようになったのは、他の誰でもない自分というものがここにいると実感したいためなのか。学生の頃は眉なんて薄ければ薄いほどいいと信じていたのに。肌に塗り広げる下地クリームは、昨日まじまじと用量を見ていたら、『パール大を手にとり』と書いてあったので『パール大』を意識して量をコントロールしてみる。塗り広げ終わってもまだ半分くらい残っていたので気持ちもっとたっぷりめで塗ってもいいらしい。いつもパール大でなく、棒状にぶにゅーっと手に取っていたので、この量は適切なのか?と毎日疑問に思っていた。今日は化粧調整デーらしい。
沸いたお湯をコップについで部屋へ。飲みながら髪の毛を整える。静電気がすごい。あとは洋服に着替えて…ってしてたらいつのまに9時38分。いつもより薄手のズボンを履いていたので忘れずレッグウォーマー装着。これだけでぜんぜんぬくもりが違う。あとは、祖先でいうところの尻尾のあたりにカイロを貼って寒さ対策を万全に。この部分に貼ると下半身全体があたたまり血の巡りがわるくならないそう。以前は、その情報だけ聞いてもほんとかぁ?とあんまり実感わかなかったけど、最近、ネット上でそのメカニズムを図にしたものを見て、ちょうど子宮の裏側、同じ位置だから温かさが直に届いてとにかくいい!みたいな解説入りで、ほうほう!と納得がいってからはなんとなく本当にあったまる気がしている。なんて自分は単純で、なんとなくで生きている人間なんだろうとあきれる。ほんですぐに出発しようと思ったけど、小腹が減ってしまい、軽くパンを食べて出る。それと無印で買ったルイボスティー。ルイボスの香りや味が独特ですすんで飲んでこなかったんだけど、前にパン屋さんのサワムラで、店員さんが説明してくれたエルダーフラワールイボスティーなるものを飲んだときにとても美味しくて、最近そこまで抵抗なく飲んでみようという気になっている。無印のはエルダーフラワーははいってないんだけども。
火曜ぶりの、久しぶりの東京。水木金はずっと埼玉籠もり。お出かけって感じで天気もいいしちょっとうきうき。今日はななえさんのコーヒー(高円寺にて出店)を飲みに行く。
途中の北千住駅のPRONTOでなにか飲み物を買って、ながいながい日比谷線&東西線の旅をたのしもうと思ったのだけど、ちょ待てよ?いまから濃厚ココアとかロイヤルミルクティーとか飲んじゃったら味覚がそれで覆われてななえさんのコーヒーやスイーツを存分に味わえなくなるのでは!?と危惧した。しばらく立ち止まり、あるいは構内をいったりきたりしてPRONTOのメニューとも照らし合わせる。ドリンク一覧を見てもそんなに特別飲みたい!って思うドリンクもなく、もう日比谷線のっちゃうか〜とホームへ。水筒にルイボスティーも入れてきたし(持ってきてんのかい!)水分がなくて困ることはない。日比谷線の始発に一番乗りできたけど、これから高円寺まで無事に地下鉄の旅謳歌できるだろうか…。と俯いていると、ひとつの名案を思いつく。秋葉原で乗り換えてワッフル休憩をはさんでからJRで向かうというルート!そうしようそうしよう。ワッフル休憩とは、その名の通り秋葉原駅で乗り換えるついでにワッフル屋さんに寄りワッフルを楽しむという企画である。秋葉原でワッフル、といえばワッフル好きな人かつ秋葉原に精通した人ならおそらく二つのお店が挙がるだろう。そう、こっちとあっち。わかりますね、せーの!『ミスターワッフル』と『マネケン』!近頃ミスターワッフル贔屓なわたしは、季節のメニューをチェックしがてら前者のお店に立ち寄ることをきめる。
都内へ行く道中にできるだけ楽しみを見い出そうとする貪欲さに、さいきん拍車がかかっている気がする。これ、電車移動がまあまあ負担になってるってことなのかな?負担を相殺しようとして、ひきかえにそれ相応の褒美を自らに与えているともとれる。でも移動は元々好きなほうだ、と思ってはいる。(ラッシュ時を除く)移動のお供になにかおいしい飲み物を携えていると俄然旅気分を味わえて、その先の約束や用事がよりいっそう楽しみになるというのもこれまた事実なのである。
ワッフルやさん到着…!めずらしく一人も並んでない!抹茶あずきとも迷ったけどほうじ茶!にした。見るたびにいろんな種類があってたのしい。迷わずすぐに食べます!と店員さんに元気よく告げる。そうして紙に包んで出してくれるあったかいワッフルが最高においしい。店員さんが手渡してくれてすぐに食べるワッフルが一番すき。総武線は数分遅れていたようだがワッフルをもぐもぐしながらホームから少し離れたところでのんびり待つ。中野行きを見送って三鷹行きが来るところで食べ終わり乗り込む。そういえば秋葉原駅のホームにあるミルクスタンドも見逃せない。あたたかい季節だったらそこで牛乳を飲んで(いそぎめで)もいいし、秋葉原はおいしいもので忙しい。今思ったが、冬はホットのものも売っているんだろうか?見ておけばよかった。
車内で制作すすめようと思ってたけど結局、井上咲楽さんのフィンランド旅行記を読みすすめた。旅のわくわく、しかも日本からかなり遠くの国へ行くときのどきどき、とか思い出した。読みながら、こういう感じで旅いったときのこととか出来事とかを友達に話すみたいにして書いたらええやん、なんで自分そういうの書かんの?って思った。なんか難しいこと考えないで(難しいことは難しいことで書けばいいし)、こうやって、写真とか交えて記録みたいなものとしてもいいし、読んでる人もほえ〜って楽しんでもらえるような。書かないことで得られるものがあるからなんだけど、書いてみたいな〜って思ったら書いてみよう。
ほんであっという間に高円寺。
つづきはまた次回。