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”レペゼンパン“を初めて食べる
本日のパンは、『ホテルロール』です。
タイトルを正確に言うと、“レペゼンパンと同じ生地を使ったロールパンを初めて食べる”なのですが。
今ワタシが働いているインストアベーカリーを象徴するパンといえば、“ホテルブレッド”という食パンなのです。
これはワタシが最初に働いていた時からなので、かれこれ20年以上になる定番食パン。
ミミまで柔らかいリッチタイプのふんわり食パンという謳い文句で、その当時はちょっと珍しい食パンだったかも。
パンの流行り廃りに合わせて種類が激増している昨今、レギュラーパンとして長年君臨するのはすごいなぁと思います。
見かけこそ変わっていませんが、この20年の間に生地の配合もマイナーチェンジをしてきたのでしょうね。
そしてその食パン生地の余った分で製造しているのが、今回の『ホテルロール』なのです。
だから個数も決まっていないし、最悪作らない事もある。
5個売りと2個売りが基本だけど、これまた中途半端な数の時は1個売りも出たりするし、そういう時に味見がしたいワタシのようなヤツが飛びつく訳です。
だってワタシ、ホテルロールのみならずホテル食パン自体を食べた事ないのですよ。
もちろん、以前勤めていた時も含めてです。
かつては興味がないタイプのパンだとたとえ自分が製造に関わっているものでも、試食するという発想が皆無だったワタシ。
今は興味うんぬん以前に、量の問題で買えない場合が多くなりました。
なので1個売りはホントにありがたいです。
食パンはミミ一筋のワタシなので、ロールパンで勘弁してもらいますけど。
さてそのロールパン、じっくり味わうために何もつけずに完食しました。
ふむふむ、ふんわり柔らかく弾力があるのはよくわかりました。
もう少し甘めの生地を想像していたのですが意外とさっぱりしていて、さすが食事パンですね。
これは焼いてもそのままでもオッケーな味ですが、ワタシならやはりジャムやらペーストやらをたっぷりつけて食べたいかな。
とりあえず、うちのベーカリーの代表的なパンを味わえてよかった。
品出しをしていると、けっこう味についても聞かれるのですよ。
そりゃ自信をもってつらつら答えはしますが、さすがに全く食べた事がないパンだと後ろめたくもあります。
常連さんの中に、この“ホテルロール”を定期的に買われるおばあちゃんがいらっしゃるのです。
あれぐらいのお歳になると、食感や味がバッチリハマるパンを発見するのはきっと嬉しいのでしょうね。
ワタシもちゃんと味見ができたし、今後は共感をもっておすすめできそうです。
使用した筆
主線…ナリンダーペンシル
生地裂け目…ブラックウッド
生地表面…ラフスキン
彩度を少し上げてからブルームをかけてみたら、ピカッと光った。
新鮮でより美味しそうに見えませんか?
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