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これも『萌え断』のパンなのか?

本日のパンは、“紅茶香る具っと!フランス(りんごとレーズン)“です。

ここで働き始めてから、ずっと気になっていたパンでした。
でも自分の好きなタイプなのはわかっていたし、だいたい味の想像はつくので後回しにしていたら、1カ月たっちゃったという訳。
もうそろそろいいんじゃね?
それに”紅茶香る“という点が、ものすごーく引っかかるし。

ワタシはまだ研修中ですし何より時短なので、限られた作業しか関わっていません。
その中で比較多い仕事が、包装と品出しになります。
その作業過程で何度もこのパンを触っているのですが(手袋越し)、紅茶の香りを嗅いだ事ないんですよね。
作業中マスク越しに様々なパンのいい香りがするのですが、紅茶の匂いは皆無。
またこのパンに限って言うと、シナモン香が強くて紅茶どころじゃないって感じでしょうか。

シナモンは大好きです。
りんごとレーズンとシナモンの鉄板の組み合わせは、今更言及するまでもなく最強だと思う。
なのであえて”紅茶香る“をパンの名前に付ける必要はないんじゃないかな?
もしかして、りんごブレザーブかレーズンを紅茶液に漬け込んでいるのかもしれませんが、よほど香りの強い紅茶でない限り、シナモンには絶対に負ける。
普通に”シナモン香る“とした方が、お客様にはわかりやすいのでは?

それはともかく、お味はバッチリでした。
想像以上に惜しみなく具材を巻き込んでいるのでどっしり重たく、その重量感まんまの食べ応えは期待どおりでした。
水分を含んだ具材を巻いているし、フランスパン生地自体がもっちりヒキがあるタイプ。
形状としては、ハーフカットをさらに3スライスして販売しています。

下の絵をご覧ください。
3カット全ての断面を描いてみたのですが、美味しそうだと思いませんか?
このカット方法じゃ不公平では?とワタシは最初思いました。
具材の量があまりにも違いすぎるので。
でもそれぞれパンの味わい方が異なると考えれば、これはこれで悪くないかも。
パン生地を十分に味わいたいのなら端っこ、真ん中部分ならちょうどいいバランスで食べられるし、がつんと中身が欲しければ切り口最大部分という具合に。

こんな風に具材たっぷりの断面の事を、『萌え断』と表すのだとか。
そういった流行りも意識しつつ描いてみました。


使用した筆
     主線…Procreateペンシル
     パン生地…焦げた木
     りんご…Ink Roll
     レーズン…滲みシロップ

                 

りんごレイヤーとレーズンレイヤーのブレンドモードをソフトライトに変更、明るめに仕上げた。

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