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コーヒーの話 その1
本日でここ南インドのカルナータカ州マイソールに居座って、ちょうど1週間になります。
ワタシは確たる目的も意図もなく、友達にくっついてふらふらやって来ただけなので、南インドについてなんの予備知識もありませんでした。
ひとつだけ覚えていたのが、インドと聞いて想像する要素のほとんどが北インド文化で、南はかなり異なったところが多いという点。
だけどまさかここまで違うとは、思いもよりませんでしたね。
物乞いが少ない
ボラれない(定価販売が多い)
押し売りもいない(声もかけてこない)
チャイ屋がない
ワタシが居住している地域が住宅地という事を差し引いたとしても、1人で全然ぶらつけるのんびり度マックスの所です。
ただ車やバイクが非常に多く、運転はアジア的な荒っぽさだし、道路全体が現世とは信じがたい様相なので、そこだけは要注意です。
なので30年ぶりの海外、しかもインドと聞いて、周りの人が心配していたようなハラハラする環境ではないのは確か。
日本における京都によく例えられるというマイソール。(それはちょっと?)
おかげさまでワタシは、日本での生活リズムのままゆっくりと過ごしています。
…何しに来たんだ?ワタシ。
ところで北と南は食文化もけっこう違っていて、ワタシが何よりびっくりしたのは徹底したコーヒー飲みエリアだというところでした。
上記したようにチャイ屋さんがないのはもちろん、どうやらこの辺の一般家庭ではほとんどコーヒーしか飲まないらしい。
南インドのいくつかの州が大規模なコーヒー生産地を抱えているとはいえ、ここまで極端な嗜好品洗脳?ってあるんでしょうか?
ワタシが滞在しているArjun家も、暖かい飲み物はコーヒー一択です。
ヨメのYU子曰く、以前ティーバッグを置いていた事もあったけど、誰も飲まないので早々にストックをやめたとか。
まぁあれこれ選択肢で迷うこともないのは楽でいいんですけれど。
Arjun家のインドコーヒーの淹れ方を紹介します。
寝る前にインド式コーヒーフィルターに粉をセットしてお湯を注ぐ
翌朝一晩かけてゆっくり落とした濃いコーヒー液を小鍋に移す
2の鍋に牛乳をプラスして温める
少し高めの位置からカップに注ぎ、お好みで砂糖も
これがたぶん家庭におけるインドコーヒーの、最もスタンダードスタイルらしい。
本などに紹介されているカップ2個持ちで交互に注ぎ合い、より泡立ててマイルドにする方法もあるけれど、そこまでしなくても鍋を高めに持ち上げるくらいで十分泡立つそうな。
確かに!
また濃いコーヒー液と甘いミルクが混ざった南インドコーヒーは、北インドのチャイに通じる風味があるので、根っこのところで共通点があるのかもしれないですね。
ワタシは年々飲み物も甘党になりつつあるので、このようなインドコーヒーはとてもおいしくいただけますが、難を言えば量が少な目で少々ぬるい点でしょうか。
朝っぱらから巨大サイズのマグに2杯はたっぷり飲むワタシがヘンなのかもしれませんが、ここはやはり欧米人並みのベンティサイズで飲みたいなぁ。
南インドのコーヒーについてはまだ追記があるので、次回に続きます。