奈良県天川村 天河大辯財天社
昨日、久しぶりに夫と同じ日に休みを取ることができました。
と、いうことで。
奈良県天川村に行ってきました。
まずは、天河大辯財天社へ。
「てんかわだいべんざいてんしゃ」と読みます。
場所は、奈良県のほぼ中央にあります。
天河大辯財天社の歴史は古く、飛鳥時代にまでさかのぼります。
吉野と縁が深かった、天武天皇による創建です。
詳細は、こちらをご覧ください。
祭神は中央に弁才天、右に熊野権現(本地仏:阿弥陀如来)、左に吉野権現(蔵王権現)がお祀りされており、神仏習合の形態を今も残しています。
(天川村公式サイトより)
そのご利益は、以下のようになっています。
●水の大神
●弁舌・才智の大神
●音楽・芸術・芸能の大神
●財宝の大神
(天河大辯財天社公式HPより)
とくに芸術・芸能にご利益があるとされ、芸能人が参拝に訪れることもあるようです。
では、境内をご紹介していきます。
駐車場に車を止めると、そのまま境内に入ることができるのですが…
やはり正面に回って、鳥居をくぐりたいものです。
朱塗りの立派な鳥居です。
池にかかる橋を渡ります。
階段を上った先に、拝殿があります。
拝殿入口。
それほど大きな建物ではありません。
拝殿に向かい合う形で、神楽殿があります。
こちらの舞台では、神楽や能楽、音楽奉納、また結婚式にも使われています。
拝殿です。
こちらの鈴は「五十鈴(いすず)」といって、ちょっと変わっています。
三角形のそれぞれの頂点に、鈴がついた形をしています。
それが2つ、重なっています。
鳴らし方も特殊で、鈴緒を回転させるようにして鳴らします。
これ、ちょっとコツがいりますが…
何ともいえない、不思議な音が鳴ります。
ただ現在は、コロナ対策のため鈴を鳴らすことはできません。
五十鈴について、くわしくはこちらをご覧ください。
天河大辯財天社・境内。
護摩壇が組まれています。
天河大辯財天社は、修験道とも深い関わりがあります。
神仏習合の神社なので、大祭の時には柴燈護摩供(さいとうごまく)も行われるのです。
普段は、護摩壇はありません。
調べてみると、8月14・15日に旧七夕祭が行われるようで…
その際に柴燈護摩が行われるようです。
境内はとても静かでした。
標高が高いので、涼しかったです。
外気温は28度でした。
境内の池では、鯉が泳いでいました。
ベンチに座って、静かに雰囲気を味わうもよし。
余談ですが
「天河大弁財天社は、神様に呼ばれないと行くことができない」
といったことを、時々聞きます。
行こうと思っても、神様の許可が下りないと、障りがあって行くことができなくなる、などなど。
この類の話は、他の神社でも聞きます。
私が知るかぎりでは、奈良県十津川の玉置神社も、そのように言われることがあります。
私自身の考えですが…
そんなことは、ない。
と思っています。
神様が「お前はダメだ」みたいな、そんな心の狭いことを言うはずがない。
もっとも、天河大辯財天社にしろ、玉置神社にしろ、山奥にあって道のりが困難だから、そのように言われるのかもしれませんが。
少なくとも私は、「障りにあってお参りできなかった」ということはありませんでした。
まぁ、かつて交通の便が悪かった頃…
「お参りできなかった」ことを、「神様の許可が下りなかった」という考え方で、無念さを紛らわせていたのかもしれないな、とは思います。
さて、次回は洞川(どろがわ)です。
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