私とエロ短の出会い、からの現在
何を思ったのか、白杯をきっかけに俳句というものを始めてみた。
それまで、俳句というものをやったことは、なかった。
短歌なら、ある。
今から13年前、私はオンライン短歌サークルに所属していた。
当時の私といえば、不倫の果てに前の夫と離婚し、今の夫と付き合い始めた頃だ。
今の夫との関係はまだ不安定で、気持が揺れ動いていた時…
私は「短歌」を始めた。
もともと源氏物語は好きだったし、百人一首や古今和歌集、万葉集も好きだった。
短歌サークルでは、随時「歌会」が行われていた。
歌会は、会員の誰かが「お題」を決め、開催する。
歌会の期限は、3日。
3日の間に、参加者は短歌を詠み、サイトに投稿する。
3日後、歌会に参加したすべての歌が発表される。
発表は匿名になっていて、参加者は「これ」と思う歌に投票する仕組みになっている。
投票が終わると、「天」「地」「人」の順に発表される。
お題は色々あった。
時事的なものもあれば、季節のお題、趣味について。
もう本当に、多岐にわたっていた。
そこで私が出会ったのが「エロ短」だった。
実際、けっこうな頻度で「エロ短」の歌会が開催されていた。
最低でも、月に1回は開催されていたと記憶している。
みなさん、けっこうエロが好きなのね。
と思いつつも、おそるおそる「エロ短歌会」を覗いてみた。
すると…
そこには、美しい世界が広がっていた。
情緒たっぷりに歌われた「エロティシズム」。
言葉を尽くして、エロが美しく歌われていた。
その世界に、私は引き込まれた。
折しも、今の夫と爛れた関係をズルズルと続けていた頃。
毎日のように身体を重ねながら、夫の気持ちがまったく見えず…
不安に押しつぶされそうになっていた、あの頃。
すべてを吐き出すかのように、私はエロ短に打ち込んだ。
言葉を調べ、言葉を選び。
いかにして「エロ」を「美しく」詠むか。
さらに言えば、私は中学生の頃から「耽美」を好む傾向にあった。
エロ短の世界は、私に合っていたと言えよう。
いつしか私は、エロ短歌会で「天」の常連となった。
その短歌サークルには、1年ほど所属していた。
翌年の春、夫が今住んでいる家に引っ越し、夫との関係性が少し定まったところで、私は短歌をやめた。
そこから、12年半。
ふとしたきっかけで、俳句をやってみた。
そう、白杯、である。
知らないとは恐ろしいもので。
投句した当時、白杯がどれほどの規模で行われているのか、知らなかった。
何となく、投句してしまった。
俳句に関しては、プレバトでよく観ていた。
でも、自分でやってみようと思ったことは、なかったのである。
とりあえず「季語」が必要なことは、知っていた。
歳時記の本は持っていないので、とりあえずネットで季語を調べた。
まさか私のような小者の句が、目に留まることもあるまい。
そう思い、ひっそりとエロ風味漂う句を投句。
ビビったのが、その後である。
白杯に続々と投句された作品の、素晴らしさたるや。
うわー、やっぱすげー、と思いながら、唖然と作品を眺めていた。
うん、私のアレは、俳句界においては邪道や。
参加することに意義がある、て言うしな。
ま、いい経験になったわ。
…と、思っていたら。
意外にも、好意的なコメントをたくさんいただいた。
え。
こんなんでええん?
ええか?ええのんか??
そこで調子に乗った私。
白杯スピンオフ企画にも参加させていただき、すっかり俳句のトリコとなってしまった。
すみかさんのスピンオフ企画で、Canvaを使ったのも楽しかった。
で、白杯締め切り。
予選発表。
…え。
ちょ、なんで。
おそるおそる作った句が、予選B組に入っていた。
何かの間違いじゃなかろうか、と目を疑った。
もっとも、予選B組を勝ち上がることはできなかった。
当然の結果である。
しかしながら…
11月6日。
なんと、アポロ賞2位をいただく!!!
これはマジでビビった。
推敲に推敲を重ねたわけでは、ない。
何となく、字面と季語のイメージで作ったやつが。
真面目に投句された方々に申し訳ない、と思いつつ。
内心はめちゃ嬉しかった。
で、さらに調子に乗った私。
日々、エロ俳記事をアップ(笑)
エロは美、美はエロ。
目指すのはコレである。
(それが俳句において良いか悪いかはともかく)
しかし…
俳句沼に脚を突っ込んだ私に、さらなる転機が訪れる。
「エロ俳選手権、やりたいですね」
という、すみかさんとのやりとり。
「やりましょうか」
「参加希望者が集まったら…」
何となくかわした、そんなやりとり。
からの。
まさかのエロ俳大会、開催。
この大会を開催するにあたって、企画から何からナニまで、すみかさんにお世話になりっぱなし。
すみかさんといえば、白杯でのご活躍も記憶に新しい。
そんな方のお力を、貸していただけるとは。
マジで、ありがたい。
感謝です。
てなわけで、まだまだ「俳句インポスターズ」、投句受付中です!!
完全匿名です。
ご参加おまちしております!!!
…オチはこれの宣伝かい。
※トップ画像と本文は、何ら関係ありません。
(ちなみに私が撮った写真です)