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2022年7月の記事一覧

馳せる

馳せる

夏の隅田川をゆうらりと進む屋形船。

連日連夜、呑めや歌えやの大宴会。

18歳になった私は、その日初めてお酌のお仕事をしたのでした。今でいうところのコンパニオンです。コンパニオンという言葉すらこの頃はあまり聞かなくなりましたけれどね。

取りどりのお酒と男たちが入り乱れる中に、そのガラスの瓢箪はありました。うるわしく凛と立つ瓢箪。その佇まいは、自ら夏の夜風を涼しく吹いているようでした。

青いガ

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