私は誰? -人格の連続性への疑問-

この記事で問いたい事をざっくり言うと、
・0〜15歳までの自分と、15歳〜現在の自分は全然違う人格の人間になっているらしい。
→では、オリジナルの自分はどこへ行ったのか?

というお話です。以下本文

私は、中学の時に自律神経失調症を経験しました。起立障害?の影響が強く、血液を足から心臓に送り返す力がかなり弱くなっており、朝布団から起き上がる為に立ち上がるとそれだけで脳に血が回らなくて目の前が真っ黒になって倒れそうになる、といった具合でした。
当時私はソフトテニス部に所属していました。朝練が有り、朝7〜8時にテニスコートで打ちっぱなしだとか、走り込みの練習をする取り組みがありました。
寝坊をして怒られた事もありましたが、それでもちょっと寝過ごした程度の話です。しかし、ある日明確に布団から全く動けなくなりました。上体を起こすだけでも気絶しそうになるのです。
これをきっかけに、部活は辞めました。
かなり威圧的な顧問が居て、殴る蹴るの暴行は当たり前、禁煙の学校敷地内で部室棟の影に隠れてタバコを吸いまくる、ミスをした生徒に罵声を浴びせまくるなどなど今からでも教育委員会に言えば潰せそうな、そんなひどい人物だったのですが、この顧問から逃げられると思うと少し一安心でした。この時点で、部活のメンバーと顧問は敵になりました。はみ出し者・裏切り者といった扱いに変わってしまいました。
また、自律神経失調症になってからは、家族も敵になってしまいました。両親はそもそも見た目にあらわれない病気の意味がよく分かっていないようで、どこも怪我していないのに何故学校に行けないのか!と責め立てられました。病気が辛いのもありましたが、ヤンキーだらけの学校でいつ殴る蹴るの暴行を受けるか分からない、教員も身体が大きい(脳みそは小さい)生徒には手を付けられず、実質無法地帯と化しており、そんなところには行きたくなかった、というのもあって何度も親に学校を休ませてもらえるよう泣きついていました。その度に朝から晩までネチネチと嫌味を言われるのでした。
常に下痢になったりやる気が続かなかったり、日中どうしようもないくらい眠くなって授業中に意識を保てない、などの症状があったので、成績はみるみる悪くなり、学校・塾の課題はよく遅れるようになってしまいました。

同級生から蔑まれ家族に怒られ嫌味を言われ学校と塾では成績について怒られ…
自分が所属する社会の全てが自分の味方ではないと感じた時、明らかに自分の心が完全に壊れる感触がありました。誰も自分を守ってくれないと思うと気が遠くなりました。たしかこれが14歳の時だったはずです。中学卒業までの間はどう生活していたのかほとんど記憶がありません。

時は流れ、17歳、高校2年生
ある時、小中高同じ学校の友人・Mくんと話す機会がありました。その時彼の口から「お前は小中と高校で明らかに人格が変わった、一体何があってどうなってしまったんだ?」と聞かれました。
しかし、その問いには答えられませんでした。適当にストレスのせいとかなんとか言ってはぐらかしましたが、これは衝撃の体験でした。
と言うのも、高校生以降の事はよく覚えているのですが、それ以前の事はほぼ記憶がなく、虫食い穴のようにちょこちょこ思い出がある程度なのです。ここで、初めて自己の人格の連続性に対して疑問が生まれました。
その後も、小中時代を知る友人と遊びに行って、「あの時お前ヤバかったよな〜w」みたいな話になるたびに、え?そうだっけ…ハハハと笑って誤魔化す場面がある事に気付きました。

では、
・私が0〜15歳の間に持っていたオリジナルの要素というか風味は一体どこへ消えたのか?
・何%かはオリジナルの要素を受け継いでいるがかなりの部分に欠損が見られる今の人格は、誰なのか?これは生まれた時から連続して自分であると言えるのか?
という疑問を持つようになりました。

オリジナルの要素が完全に失われたのかが気になりますね。もしこの顕在意識に見当たらないだけで実は無意識の領域に封印されているだけなら、自己統合の瞑想などに取り組めばそのうち取り戻せるでしょう。しかし…?と不安に思う側面もあります。

こういった疑問には何が答えを出してくれるのでしょうね。

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