接客論_10
接客の技術や知識を身につけることが重要であることをお伝えしてきましたが、今回はどのように身につけていくかをお伝えしていきます。
結論から申し上げると、書籍やサイトから知識や情報を手に入れることが重要です。所属している店舗の先輩や店長、会社の先輩などから接客に関して教えてもらうことが多いと思いますが、自分のまわりにいる人からのインプットしかないとどうしても情報や知識に偏りが出てきます。かと言って、他会社の販売員の人から接客を習ったりすることは現実的にあまり機会がないと思います。
そのような状況下では書籍というのは本当に役に立ちます。皆さんの会社にも接客力・販売力がある販売員はいらっしゃると思いますが、全国にはたくさんの会社・店舗があり、山ほどの販売員がいますので、とんでもない接客力を持っている人がいます。その人たちが自らの知識や技術を1冊の本にまとめているので、その本を読めば誰もがその知識や技術を知ることができます。本を読むことで知識や技術を得れるのであれば沢山の本を読むべきです。
接客の本はたくさん出版されています。接客の本は内容的には難しくないので、読書習慣がある方なら1日で、本を読まない方でも1週間で読むことができます。また接客の本は重要な箇所が太字になっているものが多いので、太字だけを読んでいっても内容が理解できると思います。
また接客本の読書で重要なことは「1冊の本から2〜3個の共感できることや実践してみようと思うことがあればOK」ということです。1冊にはたくさんの内容が書かれていますが、すべてに共感したり、実践する必要は全くありません。2〜3個あれば十分です。
ただし、接客の本を「多数読むこと」も重要です。1冊に2〜3個しか得れることがなくても10冊読めば20〜30個になります。20〜30個も行動や思考が変われば、人は必ず変化します。その変化が成長に繋がります。よって、たくさんの本を読んでみてください。多数の本を新品購入するとお金がかかりますが、現在は図書館やブックオフ、メルカリなど安価で本を手に入れる方法がありますのでそれらを利用するとよろしいと思います。
またアパレル接客の本だけではなく、他の分野の書籍を読むことで知識が広がります。例えば「サービス」に関する知識を得たいのであれば、「ディズニーランド」に関する本や「リッツ・カールトンや有名旅館」に関する本を読めばサービスに関して知識を得ることができます。全てがアパレルの店舗や接客に適用できるわけではありませんが、アパレルにも適用できるものがあるはずです。それ以外でも法人営業(BtoB)に関する本や保険屋に関する本などは接客や販売に応用できる内容があります。マーケティングの本なども店舗運営や接客に応用できると思います。アパレルだけでなく他の分野の知識を得て実践することで、他店舗や他人と差別化できる能力を身につけることができます。ぜひ他の分野の本にも挑戦してみてください。
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