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接客論_12

「接客論」も今回が最後です。今回は「販売職の地位」についてです。販売職だった頃、「販売や接客は難しく大変なのに、なぜ販売員の地位はこんなに低いんだ!」といつも思っていました。社会的に見るとやはり販売職というのは地位が低いです。なぜ販売職が地位が低いかというと、「誰でもできる」と思われているところがあるためではないかと感じています。

私は販売職をよく「誰でも立てるバッターボックス」と言い表していました。経験がなくても販売職はできます。「販売職」と言っても「店番」に近い人たちも多いです。そのような「店番」的な人もいるので「誰でも立てるバッターボックス」なのですが、そのバッターボックスに立って「ヒットを連発したり、ホームランを打てる人」はかなり少ないです。ヒットやホームランを打てる人(=接客力・販売力がある人)になるかどうかは皆さん自身の行動にかかっています。「販売職の地位が低い = 自分の地位が低い」というわけではありません。読書などを通して知識・技術・思考を向上させて、自分の武器を見つけてください。自分はカリスマ的な販売力や接客力は身につけることができませんでしたが、その分マネージメント・人材育成・PCスキルなどの能力(+@)を上げて、「そこそこの接客力+@」を磨き自分の価値を高めていきました。接客や販売が苦手な方は、ある程度の接客や販売の力を伸ばしつつ、他人にはない能力を上げていってオンリーワンを目指してみてはいかがでしょうか。

私は「アパレル会社はもっと販売員の能力開発を行うため人に投資するべき」と思っていますが、その一方で「販売員はもっと自分自身に自己投資すべき」とも思っています。会社や上司に依存してしまうと「自分が成長していないこと」を他人のせいにしてしまいますが、会社と縁が切れると会社は何も保証してくれません。自分を成長させることができるのは自分しかいません。ぜひ自力でスキルアップする考えを持って、実際の行動に移していきましょう。

今回で接客論は終了です。次回から「店長論」を書いていきます。読んでくださってありがとうございました。拙い文でわかりにくい部分も多々あると思いますが、アパレル販売員の方に少しでも参考になれば幸いです。




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