【ワークショップ@壱岐島】1人のまちづくりへの想いからはじまるストーリー
本日、約3ヶ月かけて準備してきたワークショップ@壱岐島(志原編)が終わりました。
そのプロセスとその後についてまとめます。
今後の横展開やまちづくりワークショップに関心がある人への何かしらの気づきになると嬉しいです。
1.はこれまでの経緯なので、経緯は不要という方は2.から読み進めてください。
1.これまでのプロセスのおさらい
①市役所の変革チームとワークショップ
複業人材として採択され、行政のSDGs課の皆様とチームビルディングを開催、議論と対話の違いをレクチャーさせていただいたり、このチームでどうありたいのか?についてスタートアップのミーティングを実施しました。
ワークショップお試し版とも言えます。
なぜ複業をしているのか?背景は何か?などはこちらから↓
②壱岐まちづくり談義2daysの開催
その後、毎週の定例mtgを継続し、未来思考で何をすべきか?を考え、計画をしていきました。
成果としては、2022年3月8、9日の2日間で、各地区の集落支援員の皆様と担当職員向けに、まちづくり談義を開催しました。(約60名の参加者)
前半は対話とは何か?そして自分と壱岐島のありたい姿について言語化していきます。
後半は、ワールドカフェという手法でこれまでとこれからについて、ダイアログしていきました。
途中、熱い議論になることもありますがそれも含めて互いの思ってることが場に出たとても有意義な時間でした。
対話とは何か?の奥深さを存分に味わってもらえたと思っています。
③まちづくりファシリテーター養成講座の開催
この2daysのワークショップの参加者の中から、本格的にファシリテーターになってみたい、という方々向けに3/29@オンラインで、相方の小野さんの知見を集約させた概念→企画→運営のトータルに学ぶことができるファシリテーター養成講座を開催しました。
手前味噌ですが、しっかりとこの内容を学べばファシリテーターとは何か?か理解でき、ある程度の場の仕立てはできるくらいの完成度です。
※一部抜粋
ここにも15名ほどが参加してくださり、勝本地区や志原地区が、さらに自地区でもワークショップを行い、これからの未来についてダイアログしたいと声をかけてくださりました。
2.たった1人の想いから始まったワークショップ
ここまでがまず前提の整理です。
そして、本日志原地区という玄海酒造さんもある地域で、まちづくり談義を開催しました。
壱岐スーパーゴールドが有名ですね。
思い返すと、2022年12/7からmtgがスタートしています。志原をもっと元気にしたい!という思いのある1人が手を挙げてくれたことがはじまります。
(個人情報もあるので、Iさんと記載さていただきます。)
Iさんは、近い将来の少子高齢化に危機意識をもっており、またもっと関係性が深くなって欲しいという課題意識が明確にありました。
もっと自地区のみんなで話し合わないとまずい。逆にいうと、関係性の質を上げるともっといいアイデアが出るはずである、と考えていました。
そこから、隔週程度で壁打ちを進めて全体設計も基本は考えていただきました。
当日のPPTは私が作成をするという役割分担で仕立てました。想い、があるから設計はかなりスムーズにいきました。
また本日のワークショップ前に、事前に役員だけを集めた対話会も実施していたため、暖かい雰囲気で進めることができたと思います。
そう考えると、いつまでに何を目的にやるのか?という時間軸もとても大事です。
3.当日までの準備とサポートする人の重要性
1月に入ると、当日までの準備(レジ周り)含めて詳細のmtgを実施しました。
この時のフレームワークは5W1Hです。
いつ/だれが/何を/どこで/なぜを中心に整理していきます。
また、当日の雰囲気を考えた時、お菓子やコーヒーを飲みながら実施した方がいいのでは?
ということで、飲食も準備することに。
当日、とても感動したのはレジ周り(当日運営周り)がかなり細かく設計されていたことです。
そして、お菓子とコーヒーもパーフェクトに準備されていました。Iさんはこれを1人で準備していました。素晴らしい。。
ワークショップで活用する、樹のフレームワークは画用紙を切り貼りしてくれていました。
ご家族で作成したそうです。
Iさんのここまでの下準備具合から、自分が住んでいる地区をよくしたいんだということを内発的動機として考えていることが伝わりました。
そして、Iさんを密にフォローしてきた行政のNさんの存在。お二方は同じ地区出身で助け合いながら準備されていました。このタッグも肝だったと振り返ります。
もちろん本番は時間が足らずのシーンもありましたが、想定通りアジェンダをこなしていきました。(私もいい場にしようと気合いが入りました!)
1人の想いって、ここまでの成果を出すんだ。
これは改めての気づきです。
我々は、あくまで冷静に伴走する必要がある。
しかし、熱い想いを持っている人がいるから実現できる。まさにチームです。
4.生み出せた今後の動き
参加いただいた17名に、どうありたいのか?(どのような地区といわれたいのか)をダイアログしたあと、そこに近づくための自分の一歩を各々考えていただきました。
そこでは、小学校が150周年だから酒造会社の力を借りて、記念焼酎を作ろう!というような具体のアイデアが出ていました。これは本当に素晴らしいことでこのようなワークショップがあったからこそ見つかったアイデアとも言えます。またワークショップで宣言したからこそ、具体的に何かを取り組む必要も出てきます。
個人的にも、この記念焼酎作りはぜひ実現して欲しいです。
最後にこのような言葉で締めました。
まちづくりは、1人の想いから始まるのである、ということです。
私自身このIさんの想いと行動に刺激をいただきました。
これからも、一人一人の想いに寄り添い伴奏していきます。今回の事例が、1つのまちづくりの成功事例になったらいいなと。心を込めて。