見出し画像

競馬初心者に観てほしい【追い込み、捲り】レース5選

こんばんわ。ただやすです。
今日は個人的に好きな脚質である追い込み捲りのレースを紹介します。
化け物クラスの馬はここからでも届くんだぞ、という良い例になると思います。
ぜひ映像で観て頂きたい。
それではどうぞ。

1.2006年 天皇賞(春)(優勝馬:ディープインパクト)

自分はディープインパクトをリアタイしていた世代ではない。
その神格化された強さは本当なのか長年に渡り疑問視していた。
この春天を観るまでは。

出遅れて最後方からゆっくりスタートしたディープインパクト。
2週目の向正面、残り5Fから一気に位置を押し上げる。

もはや狂気を感じる走り

上り坂からスパートを始めた時に映像では観客の大歓声も聞こえる。
「ゆっくり上り、ゆっくり下る」が淀の外回りで言われるセオリー。
にも関わらず淀を最も得意とする武豊が仕掛けたのだ。
捲り切ったあとは独壇場。
4コーナー手前ではもう先頭、そのまま押し切った。
当時のマヤノトップガンが持つレコードを1秒更新するおまけつき。

ディープインパクトのレースで一番に紹介したいのは個人的にこれ。
というか後年にこれを見た人は戦慄しか覚えない。
そんな異常なまでに強さが際立ったレース。

2.2013年 日本ダービー(優勝馬:キズナ)

親子2代の日本ダービー制覇を飾った、まさしく“つながり”を意味する馬名の持ち主キズナ
毎日杯、京都新聞杯と追い込んで勝つとダービーへ駒を進めた。
その父譲りの強烈な末脚で1番人気に支持された。

直線半ばでも後ろから3頭目、ここからまとめて差し切る

追い込みという脚質故に前目のポジションが有利とされるダービーでは一抹の不安があった。
4コーナーを回って直線を向くと押し出すがなかなか進んでいかない。
間からロゴタイプをかわしてエピファネイアが抜け出して先頭に立つ。
外から猛烈に追い上げるキズナ。
直線でエピファネイアをかわすとギリギリ届いた。
いや測った様に届いた。
「ダービーを勝つとはこういうことだ」と言わんばかりの騎乗。

3.2020年 スプリンターズステークス(優勝馬:グランアレグリア)

安田記念でアーモンドアイを下し、一躍有名となったグランアレグリアが春に続いてスプリント路線に向かってきた。
レースは春に高松宮記念を勝利していたモズスーパーフレアがスタートからガンガンに飛ばしていく。
ビアンフェが付いて行って前半32秒という暴走特急ぶり。
やや出遅れたグランアレグリアが後方を追走する。

ムチ一発でエンジン点火

残り1Fで右ムチを入れるとグンと反応。
大外から一頭だけ次元の違う末脚でまとめて差し切る。
さすがに実況も「脚が違う!次元が違った!」と言う始末。
中山の急坂とハイペースで前が止まったのもあるが、それにしてもスプリント戦と思えない末脚で快勝した。
馬名の「グランアレグリア」は大喝采(スペイン語)。
コロナ禍、無人のスタンドからはその圧倒的なパフォーマンスに大喝采が聞こえた。

4.2001年 ジャパンカップダート(優勝馬:クロフネ)

NHKマイルカップを勝ったクロフネ
その後はダービーへ出たがこれは距離が長すぎて惨敗した。
神戸新聞杯にも出たが振るわず、ここでダートへ矛先を向けた。
武蔵野ステークスに出ると9馬身差の大楽勝。
勢いのままジャパンカップダートへ出走。

レースはスタートして後方を進むクロフネ。
向正面に出るとゆっくりと外目を通って位置を上げる。
3コーナーを回るとこでペースアップすると先頭集団に取り付く。
大欅を越えて4コーナーではもう先頭に立つ。

芦毛の馬体が躍動する

そのまま後続を突き放すと7馬身差で快勝。
同一年の芝とダートのダブルG1制覇。
レースレコードを1.2秒も更新した。
G1は2勝しかしていないにも関わらず、伝説的な強さを見せた"白い黒船"。

5.2023年 桜花賞(優勝馬:リバティアイランド)

デビュー前から素質を高く評価されていたリバティアイランド
デビュー後には阪神JFを経て既に牝馬三冠も取ると言うのがもっぱらのウワサだった。
臨んだ桜花賞では最後方よりスタート。
異常に前残りする馬場の中、外から豪快に差し切り優勝。

仁川の桜舞台を駆けた"お嬢さん"

かつてハープスターで魅せた大外一気を再現した様な勝ち方。
後に牝馬三冠を成した"お嬢さん"の活躍はまだ続く。

以上になります。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?