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大雨、泥んこ、不良馬場

今回は『不良馬場』の中で印象的だったレースを5つ紹介したいと思います。
それではどうぞ。

1.2023年 皐月賞(勝ち馬:ソールオリエンス)

まずは記憶に新しい今年のレースから。
半世紀ぶりの不良馬場で行われた最初の1冠。
中山を知る横山武史は4コーナーから直線にかけて比較的馬場の良い一番外へ持ち出す。
親父譲りの後方ポツンからの直線一気で勝負を決めた。
ジョッキーカメラは泥で真っ黒な中、「流石やお前ぇぇぇ!!!」の雄たけびが響いた。

カメラの故障ではありません

2.2011年 日本ダービー(勝ち馬:オルフェーヴル)

季節外れの台風で稀に見る不良馬場となった日本ダービー。
池添騎手はオルフェーヴルを直線で外に出すと馬場を物ともせずグイグイ伸びてくる。
その様に多くのファンが魅了された。
ゴールした時には金色の馬体と池添騎手は泥だらけになるほどだった。
後に史上最強馬としても名前が挙がるオルフェーヴルの強さを象徴するレースとなった。

この荒々しさと暴力的なまでの強さは見る者を魅了する

3.2017年 天皇賞(秋)(勝ち馬:キタサンブラック)

季節柄、台風の影響を受ける東京競馬場。
スタートに失敗して中団に位置したキタサンブラックでほのかに波乱の匂いもしていたが、4コーナーでその思いは覆る。
内ラチ沿いをスルスルと抜け出すのは「ワープした!?」と思うほど、気づけば何故か先頭に立ってるキタサンブラック。
直線もそのままゴール板を抜けた。
唯一サトノクラウンが食い下がったが僅かに届かなかった。
豪華メンバーと評判のレースだったにも関わらず、その馬場でほとんどの馬が力を発揮できなかった中で勝利した。
ぜひ動画で視聴してほしい。

ユタカマジック炸裂の瞬間

4.2017年 菊花賞(勝ち馬:キセキ)

レース史上でトップクラスに遅いタイムとなり、上がり3F40秒弱というとんでもなくパワーのいる馬場になった京都競馬場。
秋雨前線と台風の影響で横殴りの雨で極悪馬場とも言えるほど悪化していた。
1頭、また1頭と脱落していき、全馬がゴールできないのでは?と思えるほど地獄の様な消耗戦になった。
1番人気の支持を受けたキセキが抜け出して勝利したが、それも余裕は全くない様に見えた。

根性で勝負が決まったと言っても過言ではない

5.1998年 安田記念(勝ち馬:タイキシャトル)

もはや田んぼにも見える東京競馬場で視界も霞むほどの大雨になった安田記念。
単勝1.3倍に支持されたタイキシャトルは馬なりで直線を上がっていきムチが入ると悠々と抜け出し楽勝した。
それまで良馬場しか走ってこなかったにも関わらず、戦歴の中で最も印象的な勝利になるほど。
後にJRAのCMで採用されたキャッチフレーズは「大雨の中の無敵」

夢は世界に飛び立つか

以上です。
ありがとうございました。


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