MVP ~英語に略しがちシリーズ~
今日のテーマはまたしても英語三文字です。
ミーティング →MTGとか
フィードバック →FBとか
徹底的にパクる →TTPとか ※こちらのやつです
なんかIT系の、特に最近の人たちって、
英語に略して使いがちって印象ありませんか?
けど、最近気づいたことがあります。
福田屋→FKD
…もっと昔から、英語に略していましたね…!
先見の明、時代の先取りだと思います。
なので、僕が英語に略しがちなのは、FKDイムズかなと思っています。
さて、本題のMVPです。
きっと98%の人は
MVP→Most Valuable Player 最優秀選手賞
だと思ったのではないでしょうか。
…違います!
MVP(Minimum Viable Product)とは、顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのことを指します。 完璧な製品・サービスを目指すのではなく、顧客が抱える課題を解決できる最低限の状態で提供します。
こちらの引用のとおり
MVPとは「目的を満たすための最小限の製品」です。
例えば
目的:お客様が欲しいと思った際にオンラインで購入できるようにする
↓
MVP:商品が選べて、住所を入力してクレカ決済するWebサイト
みたいな感じです。
これがMVPじゃないと
・サイトには記事を書ける機能をつけよう
・Webだけじゃなくてアプリもつくろう
・SNSを使ってログインできるようにしよう
などなど、いろんなことを詰め込んでしまいます。
けど大体「目的を満たすの最小限」から考えると、不要な機能です。
そしてMVPを作った後は、PMFという期間を設けて、製品をブラッシュアップしていきます。
PMF(プロダクトマーケットフィット)とは、プロダクト(商品)がマーケット(市場や顧客)にフィット(適合)している状態、つまり「顧客を満足させる商品が、最適な市場に提供されている状態」を指す言葉です。
優れた商品を作り出しても、適切な市場へ提供できなければ必要としている顧客に届きません。
PMFはビジネスで成功するには「顧客を満足させる商品」と「最適な市場に提供している状態」の2つが重要である、という考え方を示しています。
①MVP:目的を満たす最小限の製品をつくる
②PMF:その製品を受け入れてくれるお客さんを探し、もっと受け入れられるように改善していく
というような流れです。
僕は、福田屋で今後つくるべきシステムや、やるべき施策を
なるべくMVPで考えたいなと思っています。
①まず目的と手段をはっきり整理する(前回のNote)
②その手段として、必要最小限のものを形にする(MVP)
③形にしたものをお客さんや従業員に使ってもらって改良(PMF)
という風にしたほうが、
つくる側もですし、それを使う側も、最終的にハッピーになります。
徐々に機能や要素を足していけばよいので、コスト的にもリスクが少なくて経営的にもハッピーです。
前職でやっていたスマホゲームの開発も、同じような課題というか事象があって
10年前:期間3か月で、20人チームで開発してリリース
↓
最近:期間3年で、100人チームで開発してリリース
という感じでした。
これは、市場の成熟やデバイスの発達に合わせて、ユーザーが求めるものが増え、色々なものを創ってからじゃないとリリースできなくなったからです。
ただ、当然ヒット確率は昔と変わらない(むしろ競合が増えて確率が下がっている)ため、リリースして結果がわかるまで多大な期間とコストがかかるのは、経営的に大きなリスクでした。
MVPで進めるためには、前回の繰り返しになりますが
目的を明確にして「つねに目的を中心に」考えることが不可欠です。
・誰にどう思って(使って)もらうためのシステムなのか?施策なのか?
・それを満たす最小の、最速の手段はなにか?
・それを実行した後に、足すべき点、変えるべき点は何か?
これらを考えて、どんどん実行していこうと思います!
余談ですが、スタートアップの会社の人たちは、みんなMVPやらPMFやらをやたらと口にします。こちらの本の影響です。
分厚いので大変ですが、もし興味ある方いましたらお貸しします!